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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.63 を解説、建物内部の断熱工事

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.63 は、鉄筋コンクリート造の建物内部の断熱工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 吹付け工法の下地乾燥
  2. 厚付き部分の処理
  3. 打込み工法の密着性と内部結露
  4. 打込み工法の継目のテープ張り

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

打込み工法は躯体と一体になる、というイメージを持てると逆の記述に気づけます。

打込み工法は断熱材と躯体が密着するので内部結露が生じにくいのが正解で、選択肢3は説明が逆なんです。打込み=密着=結露しにくいとつなげて覚えましょうね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 吹付け工法は下地を充分乾燥させて吹付ける
2 ◯(正しい) 厚付き過ぎはカッターナイフ等で表層を除去する
3 ×(誤り) 打込み工法は密着し内部結露が生じにくい
4 ◯(正しい) 継目にテープ張りしコンクリートの漏れを防ぐ

選択肢3のポイント(ここが誤り)

選択肢3は、押出法ポリスチレンフォーム打込み工法では断熱材と躯体が密着しにくいので、内部結露が生じやすい、としています。

ところが、これは説明が逆です。打込み工法は、型枠に断熱材をセットしてからコンクリートを流し込む工法です。

コンクリートが固まると、断熱材と躯体はぴったり密着します。

なぜかというと、密着していると断熱材と躯体のすき間に湿った空気がたまらず、内部結露が起きにくくなるからです。

例えば、すき間があるとそこに空気が入り込み、冷えた躯体面で水滴になりますが、打込み工法はそのすき間がありません。

ザックリ言えば、打込み工法は躯体と密着するから内部結露が生じにくい、ということです。

覚え方

  • 打込み工法=密着=内部結露が生じにくい
  • すき間がないから結露しにくい
  • 継目はテープ張りでコンクリートの漏れを防ぐ

一問一答

Q.

押出法ポリスチレンフォーム打込み工法は、内部結露が生じやすいか。

生じにくいです。断熱材と躯体が密着してすき間ができないため結露しにくく、生じやすいとする記述は説明が逆で誤りです。

平成27年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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