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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.82 を解説、シーリング工事

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.82 は、シーリング工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. プライマー塗布とシーリング充填のタイミング
  2. バックアップ材やボンドブレーカーの使い方
  3. マスキングテープの除去のタイミング
  4. 異種シーリング材を打ち継ぐときの順序

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

硬化前のうちに重ねた方がよくくっつく、という発想が一番危ない考え方なんです。

選択肢4は先打ちが硬化しないうちに後打ちを施工するとしていますが違います。異種シーリングは先打ちが硬化してから後打ちが正しいんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) プライマーは塗布後、所定時間内にシーリングを充填する
2 ◯(正しい) マスキングテープはへら仕上げ後すぐに除去する
3 ◯(正しい) 3面接着を避けるためボンドブレーカーを用いる
4 ×(誤り) 異種シーリングは先打ちが硬化してから後打ちする

選択肢4のポイント(ここが誤り)

選択肢4は、やむを得ず異種のシーリング材を打ち継ぐとき、先打ちが硬化しないうちに後打ちを施工する、としています。

ところが、これは逆なんです。異種シーリングの打継ぎは、先打ちが硬化してから後打ちを施工します。

なぜかというと、種類の違うシーリング材は組成が異なり、硬化前に接触させると互いの硬化を妨げたり、変色や軟化を起こすことがあるからです。

例えば、変成シリコーン系の上にウレタン系を硬化前に重ねると、界面で不具合が出ることがあります。ここは混乱しやすいところですね。

先打ちが完全に硬化していれば、後打ちはその上に独立して定着し、悪影響を避けられます。

ザックリ言えば、種類が違うときは先に打った方を固めてから次を打つ、ということです。

覚え方

  • 異種シーリングの打継ぎ=先打ちが硬化してから後打ち
  • 硬化前の接触は変色や軟化の原因になる
  • 同種の連続打ちなら硬化前でもよい

一問一答

Q.

異なる種類のシーリング材を打ち継ぐとき、後打ちはいつ行うか。

先打ちのシーリング材が硬化してから後打ちを施工します。硬化前に重ねると変色や硬化不良を起こすため、硬化しないうちに施工するという記述は誤りです。

平成27年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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