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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.87 を解説、コンクリート下地の壁モルタル塗り

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.87 は、コンクリート下地の壁モルタル塗りに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 下塗り・中塗り・上塗りの塗り厚や順序
  2. 下塗りに用いる砂の粒径とひび割れ対策
  3. 調合の考え方(富調合と貧調合)
  4. 下地処理と吸水調整

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

ひび割れを防ぐなら細かい砂、と思い込んでいる人が多いんです。

選択肢2は下塗りに粒径の小さい砂を用いるとしていますが違います。下塗りはひび割れ防止のため粒径の大きい砂を用いるのが正しいんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 塗り厚は1回あたり厚くしすぎない
2 ×(誤り) 下塗りは粒径の大きい砂を用いる
3 ◯(正しい) 上塗りほど貧調合(セメント量を控える)とする
4 ◯(正しい) 下地は吸水調整を行ってから塗り付ける

選択肢2のポイント(ここが誤り)

選択肢2は、下塗り用の砂は、ひび割れを防止するため粒径の小さいものを用いる、としています。

ところが、下塗りはひび割れ防止のため粒径の大きい(粗い)砂を用いるのが正しいんです。

なぜかというと、モルタルは乾燥して固まるときに収縮し、その収縮量が大きいほどひび割れやすいからです。砂が粗いと、その分セメントペーストの量が相対的に減り、収縮が小さくなります。

例えば、粒径の小さい砂ばかりだと、隙間を埋めるためにセメントペーストが多くなり、乾燥収縮が大きくなってひび割れが出やすくなります。ここは混乱しやすいところですね。

そのため、下塗りには粗めの砂を使ってひび割れを抑えます。

ザックリ言えば、下塗りはわざと粗い砂を使って収縮を減らす、ということです。

覚え方

  • 下塗りの砂=粒径の大きい(粗い)砂
  • 粗い砂はセメントペーストが減り収縮が小さい
  • 細かい砂はひび割れやすいので下塗りに不向き

一問一答

Q.

下塗り用モルタルの砂は、ひび割れ防止のため粒径をどうするか。

粒径の大きい(粗い)砂を用います。粗い砂はセメントペーストが少なく乾燥収縮が小さいため、粒径の小さい砂を用いるという記述は誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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