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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.6 を解説、鉄骨構造

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.6 は、鉄骨構造に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. スプライスプレート(添え板)の役割
  2. 高力ボルト接合の仕組み
  3. ダイアフラムなど仕口部の補強
  4. 鋼材の特徴と座屈

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

鉄骨は部品の名前と役割をペアで覚えると間違えにくいんです。似た名前のスチフナーと取り違えやすいところですね。

選択肢1はスプライスプレートをウェブの座屈防止の補強材としていますが違います。スプライスプレートは継手の接合に使う添え板で、座屈防止はスチフナーなんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) スプライスプレートは継手の接合用の添え板で座屈防止材ではない
2 ◯(正しい) 高力ボルトは摩擦力で力を伝える接合方法である
3 ◯(正しい) ダイアフラムは仕口部の応力を伝える補強板である
4 ◯(正しい) 細長い部材は圧縮で座屈しやすい

選択肢1のポイント(ここが誤り)

スプライスプレートは、梁や柱の継手で部材どうしをつなぐために当てる添え板です。継手の位置でボルトを並べて締め、力を伝えます。

つまりスプライスプレートは「つなぐ」ための板なんです。

一方、ウェブやフランジの座屈を防ぐために入れる補強材はスチフナーといいます。名前が似ているので混同しやすいです。

選択肢1はスプライスプレートに座屈防止の役割をあてていますが、それはスチフナーの役目です。だから選択肢1が誤りです。

ザックリ言えば、スプライスプレートはつなぐ板、座屈を止めるのはスチフナー、ということです。

覚え方

  • スプライスプレート=継手をつなぐ添え板
  • ウェブの座屈防止=スチフナー
  • 「splice=継ぐ」と覚えると役割を間違えない

一問一答

Q.

スプライスプレートは、鉄骨構造でどのような目的に用いる板か。

継手で部材どうしを接合するための添え板です。ウェブの座屈防止のために設けるのはスチフナーで、スプライスプレートの役割ではありません。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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