ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 平成28年
  5. > No.17 給排水設備

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.17 を解説、給排水設備

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.17 は、給排水設備に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 給水方式の特徴
  2. 排水管の勾配
  3. トラップと通気管の役割の違い
  4. 封水のはたらき

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

トラップと通気管は、役割がはっきり分かれているんです。どっちが何をするのかを取り違えやすいところですね。

選択肢3はトラップを空気を流通させて換気するものとしていますが違います。トラップは封水で臭気や害虫の侵入を防ぐもので、換気を行うのは通気管なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 給水方式には水道直結方式や受水槽方式がある
2 ◯(正しい) 排水横管には適切な下り勾配を設ける
3 ×(誤り) 換気を行うのは通気管。トラップは封水で臭気を防ぐ
4 ◯(正しい) 通気管は排水の流れを円滑にし封水を保護する

選択肢3のポイント(ここが誤り)

トラップというのは、排水管の途中をU字やS字に曲げて、そこに水をためておく仕組みです。このたまった水を封水といいます。

封水がフタの役割をして、下水管からの臭気や、ねずみ・害虫が室内へ上がってくるのを防いでくれるんです。

一方、排水管内の空気を流通させて圧力を逃がし、換気のはたらきをするのは通気管の役目です。トラップとは別の配管です。

例えば、一気に水を流したときに封水が引っぱられて切れないよう、通気管が空気を補います。

ザックリ言えば、トラップは封水で臭気を止める係、空気を通して換気するのは通気管、ということです。

覚え方

  • トラップ=封水で臭気・害虫の侵入を防ぐ
  • 通気管=排水管内の空気を流通させ、封水を保護する
  • 換気の役は通気管、フタの役はトラップ

一問一答

Q.

排水管内の空気を流通させて換気を行うのは、トラップと通気管のどちらか。

通気管です。トラップは封水で臭気や害虫の侵入を防ぐもので、空気を流通させて換気するはたらきは通気管が担うんです。

平成28年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>