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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.48 を解説、鉄骨の建方

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.48 は、鉄骨の建方に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 建入れ直しとワイヤの使い方
  2. 建方時の仮ボルト本数
  3. 建方の精度管理
  4. 倒壊防止検討に用いる風荷重の考え方

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

風は風上から押し、風下では引っぱられるんです。両方が同じ向きに働くところがポイントですね。

選択肢4は大きい方の値とするとしていますが違います。風上と風下に作用する力を合計して検討するんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 建入れ直しはワイヤなどで修正する
2 ◯(正しい) 仮ボルトは必要本数を締め付ける
3 ◯(正しい) 建方の精度は所定の範囲に収める
4 ×(誤り) 風上と風下の力は合計して用いる、大きい方だけは誤り

選択肢4のポイント(ここが誤り)

建方の途中、外周に養生シートを張った鉄骨骨組は、風を受けて倒れるおそれがあります。

そこで風荷重を見込んで、倒れないように検討します。

ここで大事なのが、風は片側だけにかかるのではないという点なんです。風上の面は内側へ押され、風下の面は外側へ引っぱられます。

つまり風上と風下の両方の力が、骨組を同じ向きに倒そうとします。

だから検討に用いる風荷重は、風上と風下に作用する力を合計した値にします。

選択肢4は大きい方の値だけを用いるとしていますが、これでは片面分しか見込めず力が足りません。誤りです。

ザックリ言えば、倒壊検討の風は風上と風下を足し合わせる、ということです。

覚え方

  • 倒壊防止の風荷重=風上と風下を合計
  • 押す力と引く力が同じ向きに働く
  • 大きい方だけでは過小評価でNG

一問一答

Q.

鉄骨骨組の倒壊防止の検討に用いる風荷重は、風上と風下の力をどう扱うか。

風上と風下に作用する力を合計して用います。大きい方の値だけを用いるのは過小評価となり誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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