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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.65 を解説、押出成形セメント板の横張り工法

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.65 は、外壁の押出成形セメント板の横張り工法に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 自重受け金物でパネルを受けること
  2. 取付け金物(Zクリップ)の取付け箇所
  3. Zクリップとルーズホールの関係
  4. 取付けボルトの孔あけに使う工具

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

振動ドリルのほうが早く開きそうですが、パネルには使えないんです。ここは工具の選び方を取り違えやすいところですね。

選択肢4は孔あけに振動ドリルを用いたとしていますが違います。無振動の回転ドリルで開けるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 下地鋼材に固定した自重受け金物でパネルを受ける
2 ◯(正しい) Zクリップはパネル1枚につき上下に取り付ける
3 ◯(正しい) Zクリップはボルトがルーズホール中心にくるよう取り付ける
4 ×(誤り) 孔あけは無振動の回転ドリルで行う

選択肢4のポイント(ここが誤り)

押出成形セメント板は、中が空洞になった硬いセメント系の板です。硬いぶん、衝撃に弱く割れやすい性質があります。

このパネルに取付けボルトの孔をあけるときは、無振動の回転ドリルを使います。刃を回転させて少しずつ削る工具です。

なぜかというと、振動ドリルは刃をたたきながら開けるので、その衝撃でパネルにひびが入ったり割れたりするおそれがあるからです。

選択肢4は振動ドリルを用いたとしていますが、これではパネルを傷めます。無振動の回転ドリルが正しいので、誤りなんです。

ザックリ言えば、押出成形セメント板の孔あけはたたかずに回して開ける、ということです。

覚え方

  • 押出成形セメント板の孔あけは無振動の回転ドリル
  • 振動ドリルは衝撃でパネルを割る
  • 硬くて割れやすい板はたたかずに開ける

一問一答

Q.

押出成形セメント板に取付けボルトの孔をあけるとき、振動ドリルを使ってよいか。

いけません。振動の衝撃でパネルが割れるおそれがあります。無振動の回転ドリルで開けます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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