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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.81 を解説、アスファルト防水の増張り

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.81 は、アスファルト防水工事のストレッチルーフィングによる増張りに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. PC床材の継手目地部の絶縁増張り
  2. 入隅部の増張りとキャント材の施工順序
  3. 出隅・入隅の増張りの重ね幅
  4. ルーフドレン回りの増張りの幅と張り掛け

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

増張りとキャント材の順番は取り違えやすいところですね。ここで現場の段取りがイメージできているかが問われるんです。

選択肢2はキャント材の取付け前に入隅部を増張りしたとありますが違います。正しくはキャント材を取り付けた後に増張りするんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) PC床材の継手目地は双方に100mmずつ張り掛ける絶縁増張りとする
2 ×(誤り) 入隅部の増張りはキャント材取付け後に行う。取付け前は誤り
3 ◯(正しい) 出隅・入隅の増張りの重ね幅は30mm程度とする
4 ◯(正しい) ルーフドレン回りは幅300mm程度とし、つばに100mm程度張り掛ける

選択肢2のポイント(ここが誤り)

キャント材は、入隅に取り付ける三角形の面木のことです。直角の入隅をなだらかな45度にして、防水層が急に折れて切れるのを防ぐ役割があります。

増張りは、この入隅などの弱点になりやすい部分に、ルーフィングをもう一枚あてがって補強する作業です。

順番を考えてみましょう。先に下地の形を整えるキャント材を付けてから、その上に増張りをしないと意味がありません。

キャント材を付ける前に増張りしてしまうと、後から面木を入れる位置に防水層が来てしまい、納まりが合わなくなります。

ザックリ言えば、面木を付けてから補強の増張り、という順番が正しいということです。

覚え方

  • 入隅の増張りはキャント材を取り付けた後
  • 面木で形を整えてから補強する、が大原則
  • ドレン回りは幅300mm、つばに100mm張り掛け

一問一答

Q.

アスファルト露出防水絶縁工法で、入隅部の増張りは成形キャント材の取付け前と後のどちらに行うか。

取付け後です。先にキャント材で入隅の形を整え、その後に増張りで補強します。取付け前は誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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