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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.16 を解説、防災設備

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.16 は、防災設備に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. スプリンクラー設備の役割
  2. 屋内消火栓設備の使い方
  3. 非常警報設備(非常ベル)の作動方法
  4. 誘導灯など避難設備の役割

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

防災設備の問題は、「自動で感知するもの」と「人が操作するもの」を分けて覚えると間違えにくいんです。ここは混乱しやすいところですね。

選択肢3は非常ベルが煙や熱を感知して自動的に鳴るとしていますが、これは誤りです。非常ベルは押しボタンによる手動で鳴らす設備で、煙や熱を自動感知するのは自動火災報知設備なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) スプリンクラー設備は火災を自動的に感知し散水して消火する
2 ◯(正しい) 屋内消火栓設備は人が操作して放水する初期消火設備
3 ×(誤り) 非常ベルは煙や熱の自動感知ではなく押しボタンによる手動で鳴らす
4 ◯(正しい) 誘導灯は避難方向を示し避難を安全に導く設備

選択肢3のポイント(ここが誤り)

非常警報設備の非常ベルは、火災に気づいた人が押しボタンを押して、建物内に火災を知らせるための設備です。つまり人が操作して鳴らす手動の設備です。

これに対して、煙や熱を自動で感知して知らせるのは自動火災報知設備の役目です。感知器が火災を検知すると、自動で警報を出すしくみです。

選択肢3は非常ベルが自動で感知して鳴るとしていますが、それは自動火災報知設備の説明とすり替わっているので誤りです。

例えば、廊下の壁にある赤い押しボタン、あれが非常ベルの起動装置です。人が押してはじめて鳴ります。

ザックリ言えば、非常ベルは人が押して鳴らす、自動感知ではない、ということです。

覚え方

  • 非常ベル=人が押しボタンで鳴らす手動
  • 自動火災報知設備=感知器が煙・熱を自動感知
  • スプリンクラー=火災を感知して自動散水

一問一答

Q.

非常警報設備の非常ベルは、煙や熱を自動で感知して鳴るか。

いいえ、自動では鳴りません。非常ベルは人が押しボタンを押して鳴らす手動の設備です。煙や熱を自動感知するのは自動火災報知設備です。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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