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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.57 を解説、せっこうプラスター塗り

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.57 は、せっこうプラスター塗りに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 練り混ぜや塗り厚の管理
  2. せっこうプラスターへの混和材の扱い
  3. 塗り工程と下塗りの乾燥
  4. 施工時の通風と乾燥

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

せっこうとセメントは性質がまったく違うんです。混ぜると逆に弱くなるので、一緒にしてはいけないわけです。

選択肢2は強度を高めるためセメントを混入したとしていますが、せっこうプラスターにセメントを混ぜると硬化不良や強度低下を起こすんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 練り混ぜは所定の水量で行い練り置きしすぎない
2 ×(誤り) せっこうプラスターにセメントを混入してはならない
3 ◯(正しい) 下塗りが乾燥してから上塗りを行う
4 ◯(正しい) 硬化後は通風を与えて乾燥を促す

選択肢2のポイント(ここが誤り)

せっこうプラスターは、せっこうを主成分とした左官材料です。水と反応してすばやく硬化し、収縮が少ないのが特徴です。

このせっこうプラスターには、セメントを混ぜてはいけません。せっこうとセメントは硬化の仕組みが違い、混ぜると互いの反応を邪魔するからです。

結果として、硬化不良を起こしたり、できあがった塗り面の強度が落ちたりします。強度を高めるどころか逆効果になります。

例えばひび割れや粉ふきが出て、仕上げ面がもろくなることがあります。

選択肢2は強度を高めるためにセメントを混ぜたとしている点が誤りです。よかれと思ってやると失敗する、と勘違いしがちなところですね。

ザックリ言えば、せっこうプラスターとセメントは混ぜてはいけない、ということです。

覚え方

  • せっこうプラスター=セメントを混入してはいけない
  • 混ぜると硬化不良や強度低下を起こす
  • せっこうとセメントは硬化の仕組みが別物

一問一答

Q.

せっこうプラスターの強度を高めるために、セメントを混入してよいか。

いけません。せっこうとセメントは硬化の仕組みが違い、混ぜると硬化不良や強度低下を招きます。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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