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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.59 を解説、建具のキーシステム

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.59 は、建具工事におけるキーシステムに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. マスターキーシステムの意味
  2. 逆マスターキーシステムの意味
  3. コンストラクションキーシステムの意味
  4. 同一キーシステムと単独キーシステムの違い

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

キーシステムは名前と意味の組合せで問われるんです。1本で複数か、複数で1本かを区別してほしいんです。

選択肢4は個別の鍵で施解錠するシステムを同一キーシステムとしていますが、それは単独キーシステムの説明なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) マスターキーは1本で複数の異なる錠を開けられる
2 ◯(正しい) 逆マスターキーは1つの錠を複数の鍵で開けられる
3 ◯(正しい) コンストラクションキーは工事用と本設用を切り替える
4 ×(誤り) 個別の鍵で開けるのは単独キーシステムである

選択肢4のポイント(ここが誤り)

キーシステムは、鍵と錠の対応のさせ方を指す言葉です。建物の使い方に合わせて、いくつかの方式が用意されています。

このうち、それぞれの錠を対応する個別の鍵だけで開けるしくみは、単独キーシステムと呼びます。1つの錠に1本の鍵、というシンプルな関係です。

一方、同一キーシステムは、1本の鍵で複数の錠を開けられるしくみです。たくさんの扉を同じ鍵で開けたいときに使います。

例えば集合住宅で、住戸ごとに個別の鍵にするのが単独キー、共用部をまとめて1本で開けられるのが同一キー、といったイメージです。

選択肢4は個別の鍵で開けるしくみを同一キーシステムと呼んでいる点が誤りです。名前が入れ替わっていますね。

ザックリ言えば、1錠に1鍵なら単独キー、1本で複数開くなら同一キー、ということです。

覚え方

  • 個別の鍵で各錠を開ける=単独キーシステム
  • 同一キーシステム=1本の鍵で複数の錠を開ける
  • マスターキー=上位の1本でまとめて開けられる

一問一答

Q.

各々の錠を対応する個別の鍵のみで施解錠するシステムを何というか。

単独キーシステムです。1本の鍵で複数の錠を開けるのは同一キーシステムで、両者は別物です。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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