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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.61 を解説、フローリングボード張り

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.61 は、床のフローリングボード張りに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 下張りや釘留めの方法
  2. 壁際の取合いとすき間の扱い
  3. 接着剤の併用
  4. 張り始めの基準線

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

木の床は湿気で伸び縮みするんです。だから逃げ場をつくっておかないと、後で浮き上がるわけです。

選択肢2は壁際をすき間が生じないよう突き付けたとしていますが、壁際には伸縮を逃がすすき間(エキスパンション)を設けるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 根太や下地に応じて釘留めや接着で固定する
2 ×(誤り) 壁際は伸縮を逃がすすき間を設ける
3 ◯(正しい) 接着剤を併用してきしみや浮きを防ぐ
4 ◯(正しい) 基準線を出してから割付けに従い張り進める

選択肢2のポイント(ここが誤り)

フローリングは木でできているので、室内の湿度が上がると水分を吸って膨らみ、乾くと縮みます。常に少しずつ動いています。

そのため壁際には、伸縮を逃がすためのすき間をあらかじめ設けておきます。これをエキスパンションといいます。

もしこのすき間がないと、膨らんだときに行き場がなくなって、床が盛り上がったりきしんだりします。とくに体育館のような広い床ほど動きが大きくなります。

例えば梅雨どきに床全体が膨らむと、壁際に逃げ場がなければ中央が浮き上がってしまいます。これが一番起こしやすい失敗です。

選択肢2はすき間を生じさせないよう突き付けたとしている点が誤りです。

ザックリ言えば、フローリングの壁際は伸縮の逃げ場としてすき間をあける、ということです。

覚え方

  • フローリングの壁際=伸縮を逃がすすき間を設ける
  • 突き付けると膨張時に床が浮き上がる
  • 広い床(体育館等)ほど動きが大きく要注意

一問一答

Q.

フローリングボードと壁との取合いは、すき間なく突き付けてよいか。

いけません。湿度変化による伸縮を逃がすため、壁際にはエキスパンション(すき間)を設けます。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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