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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.95 を解説、アスファルト防水改修工事

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.95 は、アスファルト防水改修工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 既存防水層の撤去範囲
  2. 下地の補修と乾燥
  3. 立上り部とルーフドレーンまわりの扱い
  4. 新規防水層の施工

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

防水改修で残しがちなのが立上りやドレーンまわりなんです。ここは一番漏れやすい場所なので、古い防水を残すと改修した意味がなくなります。

選択肢3は立上り部やドレーンまわりの防水層を残したまま新規施工するとしていますが不適です。これらも撤去してから新規防水を施工するんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 既存防水層を撤去して下地を整える
2 ◯(正しい) 下地の補修を行い十分に乾燥させる
3 ×(誤り) 立上り部・ドレーンまわりも撤去してから新規施工する
4 ◯(正しい) 新規アスファルト防水層を所定の層数で施工する

選択肢3のポイント(ここが誤り)

アスファルト防水の改修では、古くなった防水層を撤去して新しい防水層をつくります。このとき問題になるのが、どこまで撤去するかなんです。

立上り部やルーフドレーンのまわりは、雨水が集まったり水が回り込んだりして、防水が一番傷みやすい場所です。漏水の多くはここから起こります。

だから改修では、平場だけでなく立上り部やドレーンまわりの古い防水層も撤去してから、新しい防水層を一体で施工します。

選択肢3は、弱点である立上りやドレーンまわりの古い防水を残すとしているので不適当です。古い層を残すと、そこが新たな漏水の起点になります。

ザックリ言えば、改修では一番漏れやすい立上りやドレーンまわりこそ撤去する、ということです。

覚え方

  • 立上り部・ドレーンまわり=撤去してから新規防水を施工する
  • ここは漏水しやすい弱点なので残さない
  • 下地は補修し十分に乾燥させる

一問一答

Q.

アスファルト防水改修で、立上り部やルーフドレーンまわりの既存防水層はどう扱うか。

撤去してから新規防水層を施工します。立上りやドレーンまわりは漏水しやすい弱点で、古い防水を残すと新たな漏水の起点になります。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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