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平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.4 を解説、木造在来軸組構法

平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.4 は、木造在来軸組構法に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 筋かいの軸組長さに乗ずる倍率
  2. 構造耐力上主要な柱の有効細長比
  3. 2階建の1階柱の小径
  4. 圧縮力を負担する筋かいの寸法

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

木造の規定は、数値そのものを覚えているかが問われるんです。とくに筋かいの寸法はよく出ますね。

選択肢4は圧縮力を負担する筋かいを厚さ1.5cm以上・幅9cm以上としていますが、これは誤りです。圧縮筋かいは座屈しないよう、正しくは厚さ3cm以上・幅9cm以上と決まっているんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 筋かいの種類に応じた倍率を軸組長さに乗じて壁量を求める
2 ◯(正しい) 構造耐力上主要な柱の有効細長比は150以下とする
3 ◯(正しい) 2階建の1階柱の小径は原則13.5cm以上とする
4 ×(誤り) 圧縮力を負担する筋かいは厚さ1.5cmではなく、厚さ3cm以上・幅9cm以上

選択肢4のポイント(ここが誤り)

筋かいには、引張力を受けるものと圧縮力を受けるものがあります。負担する力によって必要な寸法が違うんです。

圧縮力を受ける筋かいは、押されると座屈しやすいので、ある程度の厚みが必要です。そのため厚さ3cm以上・幅9cm以上と決められています。

厚さ1.5cm以上・幅9cm以上というのは、引張力のみを負担する筋かいの最小寸法のほうです。選択肢4はこの2つを取り違えているわけです。

例えば、地震で柱が押される側に入る筋かいは圧縮を受けるので、薄い板では足りないんです。

ザックリ言えば、圧縮筋かいは座屈に耐えるため厚さ3cm以上が必要、ということです。

覚え方

  • 圧縮筋かい=厚さ3cm以上・幅9cm以上
  • 引張のみの筋かい=厚さ1.5cm以上・幅9cm以上
  • 柱の有効細長比は150以下/1階柱の小径13.5cm以上

一問一答

Q.

圧縮力を負担する木材の筋かいに必要な最小寸法はいくらか。

厚さ3cm以上・幅9cm以上です。座屈を防ぐため厚みが必要になります。厚さ1.5cm以上・幅9cm以上は引張のみを負担する筋かいの寸法です。

平成30年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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