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平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.16 を解説、電気設備

平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.16 は、電気設備・電気通信設備の用語に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. キュービクルとは何か
  2. IP-PBXとは何か
  3. 漏電遮断器の役割
  4. 同軸ケーブルの用途

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

遮断器は名前が似ていて混ざりやすいんです。漏電遮断器と配線用遮断器を取り違えると、ここでつまずきますね。

選択肢3は漏電遮断器が短絡や過負荷の際に回路を遮断するとしていますが、これは誤りで、短絡や過負荷を遮断するのは配線用遮断器、漏電遮断器は漏電(地絡)を検知して遮断する装置なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) キュービクルは金属箱に変圧器・遮断器などを収めたもの
2 ◯(正しい) IP-PBXはLANを利用して内線電話網を構築する交換機
3 ×(誤り) 短絡・過負荷を遮断するのは配線用遮断器。漏電遮断器は漏電を検知して遮断する
4 ◯(正しい) 同軸ケーブルはCATV配信などの情報通信に用いる

選択肢3のポイント(ここが誤り)

分電盤の中には、いくつかの遮断器(ブレーカー)が入っています。役割が違うので、名前で区別します。

配線用遮断器は、回路に流れる電流が多すぎたとき、つまり短絡(ショート)や過負荷のときに回路を切る装置です。電線が焼けたり火災になったりするのを防ぎます。

これに対して漏電遮断器は、電気が本来流れる道から外れて漏れた漏電(地絡)を検知して、回路を切る装置です。感電や漏電火災を防ぐのが役目です。

例えば、洗濯機の絶縁が悪くなって本体に電気が漏れたとき、パチンと落ちて感電を防ぐのが漏電遮断器です。選択肢3はこの二つの役割を取り違えています。

ザックリ言えば、短絡・過負荷は配線用遮断器、漏電は漏電遮断器、ということです。

覚え方

  • 漏電遮断器=漏電(地絡)を検知して遮断
  • 配線用遮断器=短絡・過負荷を遮断
  • キュービクル=変圧器などを収めた受変電設備の箱

一問一答

Q.

屋内配線の短絡や過負荷の際に回路を遮断するのは、漏電遮断器か配線用遮断器か。

配線用遮断器です。漏電遮断器は漏電(地絡)を検知して遮断する装置なので、短絡・過負荷の遮断とは役割が違うんです。

平成30年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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