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平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.27 を解説、金属の表面処理

平成30年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.27 は、金属材料の表面処理・表面仕上げに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. ステンレスに模様を付ける仕上げの名称
  2. 銅合金のかっ色着色の名称
  3. アルミ合金の陽極酸化皮膜
  4. 電気めっきの仕組み

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

表面仕上げは、名前と方法の組み合わせが問われるんです。模様を「溶かして付ける」のか「押して付ける」のかで名前が変わります。

選択肢1は腐食溶解で模様を付けるのをエンボス仕上げとしていますが、これはエッチング仕上げです。エンボスはロールで凹凸を機械的に押し付ける仕上げなんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 腐食溶解で模様を付けるのはエッチング仕上げ
2 ◯(正しい) 銅合金を硫黄系薬品でかっ色着色=硫化いぶし仕上げ
3 ◯(正しい) アルミ合金を電気分解して生成する皮膜=陽極酸化皮膜
4 ◯(正しい) 通電して表面に皮膜金属を生成=電気めっき

選択肢1のポイント(ここが誤り)

金属の模様付けには、大きく2つのやり方があります。薬品で溶かして模様を彫る方法と、ロールで押し付けて凹凸を作る方法ですね。

薬品で表面を腐食させて溶かし、模様を浮かび上がらせるのがエッチング仕上げです。化学的に彫り込むイメージです。

一方、エンボス仕上げは、模様の付いたロールで金属板を挟んで押し付け、凹凸を機械的に転写する方法です。判子を押すような物理的な加工です。

例えば、ステンレスの表面に細かい模様を出したいとき、薬品で溶かせばエッチング、ロールで型押しすればエンボス、と覚えます。なんとなくイメージできましたか。

ザックリ言えば、溶かして彫るのがエッチング、押して凹凸を付けるのがエンボス、ということです。

覚え方

  • 腐食溶解で模様=エッチング仕上げ
  • ロールで凹凸を押し付け=エンボス仕上げ
  • 硫化いぶし=銅合金のかっ色着色

一問一答

Q.

ステンレス表面を腐食溶解処理して模様を付ける仕上げを何というか。

エッチング仕上げです。薬品で溶かして模様を彫り込みます。ロールで凹凸を機械的に押し付けるエンボス仕上げとは異なります。

平成30年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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