ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 平成30年
  5. > No.40 トルシア形高力ボルトのマーキング

平成30年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.40 を解説、トルシア形高力ボルトのマーキング

平成30年度(前期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.40 は、トルシア形高力ボルトのマーキング に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なもの(または誤っているもの)を選びます。

この問題で問われていること

  1. マークのずれで軸力が確認できるか
  2. ナットの回転量の確認
  3. 本締め完了の確認
  4. 共回りの有無の確認

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(マーキングで軸力の値は確認できない(回転量・本締め完了・共回りの確認が目的))

マーキングは、ボルト・ナット・座金・母材にまたがって線を引いておく印なんです。

本締め後にこの線のずれ方を見ることで、ナットがどれだけ回ったか(回転量)、本締めが終わったか、共回りしていないかが分かります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) マークのずれから軸力の値そのものは確認できない。マーキングは回転量・本締め完了・共回りの確認が目的
2 ◯(正しい) マークのずれでナットの回転量が確認できる
3 ◯(正しい) マークのずれで本締めの完了が確認できる
4 ◯(正しい) マークのずれで共回り(軸とナットの同時回転)の有無が確認できる

選択肢1 のポイント(ここが誤り)

本締め後にこの線のずれ方を見ることで、ナットがどれだけ回ったか(回転量)、本締めが終わったか、共回りしていないかが分かります。

ただし、軸力(締付け力)の数値そのものは、マークのずれからは読み取れません。トルシア形はピンテールの破断で軸力を担保します。

選択肢1は「マークのずれによって軸力の値が確認できる」としており、これはできないので誤りです。

ザックリ言えば、マーキングで分かるのは回転量・完了・共回り、軸力の数値は分からない、ということです。

覚え方

  • マーキングで軸力の値は確認できない
  • 確認できる=回転量・本締め完了・共回り
  • トルシア形の軸力担保=ピンテール破断

一問一答

Q.

トルシア形高力ボルトのマーキングのずれから、軸力の値は確認できるか。

できません。確認できるのは回転量・本締め完了・共回りの有無です。

平成30年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成30年度(前期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>