ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 令和3年
  5. > No.6 鉄骨構造の接合

令和3年度(前期)2級建築施工管理技士 No.6 を解説、鉄骨構造の接合

令和3年度(前期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.6 は、鉄骨構造の接合に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 高力ボルト摩擦面のすべり係数
  2. 隅肉溶接の説明
  3. 溶接継目の形式
  4. 溶接と高力ボルト併用

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

隅肉溶接は、部材を重ねた角(隅)に三角形の溶着金属を盛る溶接なんです。母材を切り欠いて開先をとるのは突合せ(完全溶込み)溶接です。

選択肢2は母材を切り欠いて開先をとるを隅肉溶接の説明としていますが、それは突合せ溶接で誤りです。隅肉溶接は部材の隅に溶着金属を盛る溶接です。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 高力ボルト摩擦面には一定以上のすべり係数が必要
2 ×(誤り) 開先をとるのは突合せ溶接で、隅肉溶接は隅に金属を盛る
3 ○(正しい) 溶接継目は完全溶込み・部分溶込み・隅肉の形式がある
4 ○(正しい) 高力ボルトを先に締めれば両方の許容耐力を加算してよい

選択肢2のポイント(ここが誤り)

隅肉溶接は、T字や重ね継手の入隅に沿って三角形のビードを盛る溶接です。

母材に開先(溝)を加工する必要はありません。一方、突合せ溶接(完全溶込み溶接)は母材の端を斜めに切り欠いて開先をとり、そこへ溶着金属を充填します。

ザックリ言えば、「開先をとる=突合せ溶接」で、隅肉溶接は隅に盛るだけだ、ということです。

覚え方

  • 隅肉溶接=隅に溶着金属を盛る(開先不要)
  • 開先をとる=突合せ溶接
  • 摩擦面にはすべり係数が必要

一問一答

Q.

母材を切り欠いて開先をとるのはどの溶接か。

突合せ(完全溶込み)溶接です。隅肉溶接ではありません。

令和3年 2級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和3年度(前期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>