ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 令和4年
  5. > No.39 鉄骨の加工

令和4年度(後期)2級建築施工管理技士 No.39 を解説、鉄骨の加工

令和4年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.39 は、鉄骨の加工に関する能力問題です。

この問題は能力問題で、4つの記述のうち、不適当なものを2つ選びます。

この問題で問われていること

  1. 加熱曲げ加工を行う温度域
  2. ガス切断の方法
  3. アンカーボルト孔のあけ方
  4. 高力ボルトの孔径

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1・4(不適当な2つ)

加熱曲げは、鋼がもろくなる青熱脆性域(約200〜400℃)を避けて、赤熱状態で行うんです。また高力ボルトの孔径は軸径に対し小さな余裕しか取りません。

選択肢1は青熱脆性域で加熱曲げをしており不適当、選択肢4は孔径を公称軸径+5mmとしていますが、高力ボルトは公称軸径+2mm(径27mm未満)程度なので不適当です。この2つが正解になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(不適当) 加熱曲げを青熱脆性域で行うのは不適当(赤熱状態で行う)
2 ×(適当) ガス切断に自動ガス切断機を用いるのは適当
3 ×(適当) 板厚13mm以下のアンカーボルト孔をせん断孔あけとするのは適当
4 ○(不適当) 高力ボルトの孔径を公称軸径+5mmとするのは不適当(+2mm程度)

図はありません。不適当なのは選択肢1と4で、青熱脆性域の曲げ加工と過大な孔径が誤りです。

選択肢1・4のポイント(ここが不適当)

選択肢1:鋼は約200〜400℃の青熱脆性域で加熱するともろくなり割れやすくなります。加熱曲げは赤熱状態(おおむね850〜900℃以上)で行い、青熱脆性域は避けます。

選択肢4:高力ボルトの孔径は、ボルトの公称軸径が27mm未満で公称軸径+2mm、27mm以上で+3mmが標準です。+5mmでは大きすぎてすべりや変形の原因になります。

ザックリ言えば、青熱脆性域での曲げと過大な孔径はNGで、この2つが不適当ということです。

覚え方

  • 加熱曲げは青熱脆性域(約200〜400℃)を避ける
  • 高力ボルトの孔径=公称軸径+2mm(径27mm未満)
  • ガス切断は自動ガス切断機でよい

一問一答

Q.

高力ボルトの孔径は公称軸径に対しどのくらい大きくするか。

径27mm未満で+2mm、27mm以上で+3mmが標準です。

令和4年 2級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和4年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和4年 2級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>