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令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 No.12を解説、構造用鋼材の性質

令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.12は、構造用鋼材に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 構造用鋼材の密度はおよそいくらか
  2. 常温での展延性の有無
  3. 鋼材のヤング係数の値
  4. 熱処理で機械的性質を変えられるか

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが誤っている記述)

鋼材の密度はおよそ7.85g/cm³で、水のおよそ8倍、コンクリート(約2.3g/cm³)の3倍以上あります。選択肢1の「約2.3g/cm³」はコンクリートに近い数字で、鉄としては軽すぎますね。数字を取り違えさせる定番のひっかけなんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 密度は約7.85g/cm³。約2.3g/cm³ではない
2 ○(正しい) 常温でも展延性があり、伸ばしたり薄く広げたりできる
3 ○(正しい) ヤング係数は約2.05×10⁵N/mm²
4 ○(正しい) 熱処理により強度などの機械的性質を変えられる

選択肢1は、鋼材の密度を約2.3g/cm³としている点が誤りで、正しくは約7.85g/cm³です。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

選択肢1は構造用鋼材の密度を「約2.3g/cm³」としています。しかしこれはコンクリートに近い数字です。

構造用鋼材の密度は約7.85g/cm³で、コンクリート(約2.3g/cm³)の3倍以上あります。

鉄は水に沈むほどずっしり重いからです。2.3という小さな数字は鉄としては軽すぎますね。密度とヤング係数(約2.05×10⁵N/mm²)の数字を取り違えさせる定番のひっかけです。

密度がコンクリートの値にすり替わっているため、ここが誤りということです。

覚え方

  • 鋼材の密度=約7.85g/cm³(コンクリートの3倍以上重い)
  • 鋼材のヤング係数=約2.05×10⁵N/mm²
  • 熱処理(焼入れ・焼戻し)で機械的性質を変えられる

一問一答

Q.

構造用鋼材の密度はおよそいくらか。

約7.85g/cm³です。コンクリートの約2.3g/cm³と取り違えないようにします。

Q.

構造用鋼材のヤング係数はおよそいくらか。

約2.05×10⁵N/mm²です。変形のしにくさを表す値です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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