ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 令和6年
  5. > No.42 現場の安全管理

令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 No.42を解説、現場の安全管理

令和6年度(後期)2級建築施工管理技士 第一次検定 No.42は、現場の安全管理に関する問題です。

この問題は能力問題で、5つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 枠組足場の墜落防止(交さ筋かいと幅木)
  2. 飛来落下物防止の工事用シート
  3. 高さ2m以上の作業場所の照明
  4. 単管足場の脚部の処理の仕方
  5. スレート屋根の踏み抜き防止

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その5つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

単管足場の脚部は、敷板に固定したベース金物(ベースプレート)を介して建てるのが原則なんです。「敷角の上に単管を直接乗せれば沈まない」と勘違いしがちですが、点で乗せただけでは荷重が一点に集中して、めり込みやズレが起きるわけです。ベースプレートで荷重を面に分散し、敷板に固定して初めて安定します。直接乗せが一番危ない考え方ですね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 枠組足場に交さ筋かいと高さ15cmの幅木を設けて墜落防止
2 ○(正しい) 飛来落下物防止のため、足場外側面に工事用シートを設ける
3 ○(正しい) 高さ2m以上の作業場所に、必要な照度の照明を設ける
4 ×(誤り) 脚部はベース金物を介す。敷角に単管を直接乗せない
5 ○(正しい) スレート屋根上での踏み抜き防止に、幅30cmの歩み板を設ける

選択肢4は、敷角の上に単管パイプを直接乗せるとしている点が誤りで、正しくは敷板に固定したベース金物を介して建てるのが原則です。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

選択肢4は単管足場の脚部を「敷角の上に単管パイプを直接乗せて、脚部に根がらみを設けた」としています。しかし脚部の処理が正しくないんです。

単管を点で乗せただけでは、荷重が一点に集中して地面にめり込んだり、横にズレたりします。これでは沈下防止になりません。

正しくは、ベース金物で荷重を面に広げ、それを敷板に固定して建てるんです。なぜかというと、点で乗せると荷重が集中し、面で受けて初めて安定するからですね。

脚部の処理が不適当なため、ここが誤りということです。

覚え方

  • 単管足場の脚部はベース金物を介して敷板に固定(直接乗せない)
  • 枠組足場は交さ筋かい+高さ15cm以上の幅木で墜落防止
  • スレート屋根は幅30cm以上の歩み板で踏み抜き防止

一問一答

Q.

単管足場の沈下を防ぐため、脚部はどのように建てるのが原則か。

敷板に固定したベース金物を介して建てます。敷角の上に単管を直接乗せるのは不適当です。

Q.

スレート屋根の上で踏み抜きを防ぐために設けるものは何か。

幅30cm以上の歩み板です。体重を分散させて踏み抜きを防ぎます。

令和6年 2級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度(後期)2級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和6年 2級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>