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LGS下地の組み方:ランナー・スタッド・振れ止めの施工確認

商業出版経験のある運営者が、公式資料・標準仕様書・過去問傾向を確認しながら、初学者向けに整理しています。

けんせつる

けんせつる

LGS下地の組み方って、ランナー→スタッド→振れ止めの順でいいの?施工管理でどこを見ればいい?

この記事の要点

LGS下地(軽量鉄骨下地)の組み方は「ランナー設置→スタッド建て込み→振れ止め取り付け」の順で行います。

施工管理ではランナーの固定間隔スタッドの間隔と垂直精度振れ止めの高さ位置が主な確認ポイントです。LGS(軽量鉄骨下地)の概要はこちらで確認できます。

LGS下地は内装工事の骨格を作る工程です。組み方の手順と各部材の確認ポイントを整理しましょう。

LGS下地を組む順番はどうなっているのか

LGS下地の組み立て手順は次の通りです。

  1. 墨出し:床・天井に壁の位置を墨で示す。壁の通り・直角を確認する
  2. ランナー設置:床と天井に溝形のランナーをビスまたはピンで固定する
  3. スタッド建て込み:ランナーの溝にスタッド(縦材)を差し込んで垂直に立てる
  4. 振れ止め取り付け:スタッドが横方向にぶれないよう振れ止めを水平に取り付ける
  5. 開口補強:ドア・窓などの開口部周りにアングルや補強材を取り付ける

ザックリ言えば、「床と天井にレールを敷いて(ランナー)、そこに柱を立てて(スタッド)、柱が倒れないよう横に支えを入れる(振れ止め)」という構造です。

ランナーの設置確認ではどこを見るのか

ランナーは床と天井の両方に設置します。確認ポイントは次の通りです。

例えば、ランナーの固定が900mm超の間隔で飛んでいる箇所があると、石膏ボードを貼った後に壁が揺れる原因になります。固定間隔は現場で巻き尺を使って全数確認することが基本です。

スタッドの建て込み確認ではどこを見るのか

スタッドの確認ポイントは次の通りです。

振れ止めの設置確認ではどこを見るのか

振れ止めはスタッドの横振れを防ぐ水平部材です。

管理人からのコメント

LGS下地で気をつけたい問題として「振れ止めが省略されている」か「固定されていない(差し込んでいるだけ)」ケースです。後から石膏ボードを貼って壁が完成すると確認できなくなるため、ボード貼り前の下地検査を必ず実施することが重要です。

もう一つは「開口部の補強が足りない」問題です。

ドア枠周りの補強が不十分だと、ドアの開閉に伴う振動でボードにひびが入ります。開口部の補強材仕様は設計図書で必ず確認しておくことが大切です。

混同しやすい用語の整理

ランナー vs スタッド

ランナーは床・天井に水平に設置する溝形鋼(レール)。スタッドはランナーに差し込んで垂直に立てる縦材。ランナーが「溝」でスタッドが「柱」というイメージ。

振れ止め vs ブレース

振れ止めはLGS下地のスタッドを横方向に固定する水平部材。ブレースは鉄骨構造の水平力抵抗部材(斜め材)。似た役割だが対象・材料・規模がまったく異なる。

一問一答

Q.

LGS下地を組む順番は何か?

墨出し→ランナー設置(床・天井)→スタッド建て込み→振れ止め取り付け→開口補強の順。ランナーを先に設置してからスタッドを差し込む点が重要。

Q.

ランナーの固定ピッチの基準は何mmか?

公共建築工事標準仕様書では900mm以内。端部は端から50mm以内に固定する。

Q.

石膏ボード貼りの場合のスタッド間隔の標準は何mmか?

303mm(1尺)または450mmが標準。設計図書で指定がある場合はそれに従う。

まとめ

LGS(軽量鉄骨下地)の概要とは?を確認する

ランナー・スタッドの種類とは?を確認する

参考資料

・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)第14章 内装工事

・JASS 26 内装工事(日本建築学会)

仕上げ・内装工事の施工管理は仕上げ・内装にまとめています。

けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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