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パイルキャップとは?杭頭と基礎をつなぐ役割・鋼管杭の杭頭接合と施工管理の確認ポイント

商業出版経験のある運営者が、公式資料・標準仕様書・過去問傾向を確認しながら、初学者向けに整理しています。

けんせつる

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パイルキャップって何?フーチングと何が違うの?施工管理では何を確認するの?

この記事の要点

パイルキャップとは、複数の杭の頭部をRCで一体化し、上部の基礎梁・柱と杭の間で荷重を伝達する厚いRCブロックのことです。杭頭スラブ・杭頭フーチングとも呼ばれ、上部からの荷重を複数の杭へ、杭からの荷重を上部構造へ分配する役割があります。

施工管理では杭頭処理後の検査・杭頭補強筋の定着確認・パイルキャップのかぶり厚さ確認が主なポイントです。

パイルキャップは杭と基礎梁をつなぐ「継ぎ目」です。ここの施工品質が杭の荷重伝達に直結するわけです。

パイルキャップとフーチングの違いはどこにあるのか

用語意味荷重の伝え方
パイルキャップ複数の杭頭を一体化するRCブロック。杭基礎で使用杭→パイルキャップ→基礎梁・柱
フーチング(独立基礎)柱の直下に広げたRCの基礎。直接基礎で使用柱→フーチング→地盤

ザックリ言えば、「杭の上に乗るのがパイルキャップ、地盤の上に直接乗るのがフーチング」という区別です。どちらも柱と基礎の間に介在するRCの塊ですが、下に杭があるかないかが違いです。

鋼管杭・既製杭の杭頭はどう接合するのか

パイルキャップと杭の接合方法は、杭の種類で変わります。

いずれの杭でも、杭からパイルキャップへ確実に応力が伝わるよう、杭頭補強筋の定着が接合の要になります。

簡単に言えば、パイルキャップは「複数の杭をまとめて載せる土台プレート」です。何本かの杭の頭を太いRCのブロックで束ね、その上に柱や基礎梁を載せて荷重を各杭へ振り分けるイメージですね。

施工管理ではどこを確認するのか

杭頭処理後の確認

配筋・打設前の確認

管理人からのコメント

パイルキャップの施工で注意が必要なのが「杭頭処理の深さ不足」です。はつり不足で脆弱なコンクリートが残った状態でパイルキャップを打つと、杭とパイルキャップの接合部が弱くなり、荷重が確実に伝わりません。

杭頭処理後の確認写真を必ず記録してください。

混同しやすい用語の整理

パイルキャップ vs 基礎梁(フーチングビーム)

パイルキャップは複数の杭頭をまとめるブロック状の部材(縦横が概ね同じ程度のブロック状)。基礎梁(フーチングビーム)はパイルキャップ間をつなぐ梁状の部材。両者が組み合わさって基礎全体が形成される。

一問一答

Q.

パイルキャップで土に接する部分のかぶり厚さの設計目標値はいくつか?

設計かぶり厚さ70mm(JASS 5基準)。建築基準法施行令第79条の最小かぶり60mmに施工誤差分を加えた値。スペーサーが正しく設置されているかを打設前に確認する。

Q.

パイルキャップのコンクリート打設前に施工管理者が必ず確認すべき最重要事項は何か?

杭頭補強筋の定着確認(径・本数・定着長さ)と配筋・かぶり厚さの確認。打設後は確認できなくなるため、これらの確認と施工写真記録を打設許可の条件とする。

まとめ

RC・鉄骨の施工管理はRC・鉄骨の施工管理にまとめています。

参考資料

・公共建築工事標準仕様書(建築工事編)(国土交通省大臣官房官庁営繕部)

・JASS 5 鉄筋コンクリート工事(日本建築学会)

けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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