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平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.53 を解説、突貫工事と工事原価

平成27年度 1級建築施工管理技士 学科試験 No.53 は、突貫工事と工事原価 に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 材料手配が間に合わず労務の手待ちが生じる
  2. 1日の施工量増加で仮設・機械器具の増設が生じる
  3. 作業交代数の増加で現場経費が増加する
  4. 型枠支保工材など消耗役務材料が施工量に比例して増加する

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

突貫工事で原価が急増するのは、手待ち・仮設増設・交代増など効率低下に伴う費用です。

消耗役務材料が「施工量に比例して増加」するのは当たり前の比例費で、突貫特有の急増要因ではありません。記述が誤りです。

ザックリ言えば、比例費の増加は突貫の急増原因ではない、ということです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(適当) 手待ちによる原価増で正しい
2 ◯(適当) 仮設・機械増設による原価増で正しい
3 ◯(適当) 交代数増による経費増で正しい
4 ×(最も不適当) 消耗役務材料が施工量に比例して増えるだけなら原価が急増する原因にならない(比例費は突貫でも単位あたり一定)ため、急増原因の説明として誤り

選択肢4 のポイント(ここが最も不適当)

突貫工事で原価が急に膨らむのは、工事を急ぐことで効率が落ち、同じ作業をするのに余分な費用がかかるからです。手待ちや夜間の割増賃金、仮設・機械の増設、交代制による経費増などがこれにあたります。

一方、消耗役務材料が施工量に比例して増えるのは、量が増えれば費用も増えるという当たり前の関係です。単位あたりの費用は変わらないので、原価の「急増」にはつながりません。

選択肢4はこの比例費を急増の原因として挙げており、性質が違います。ここが最も不適当です。

覚え方

  • 突貫の原価急増は効率低下(手待ち・増設・交代増)が原因
  • 比例費の増加は急増原因ではない
  • クリティカルパス短縮には増員・工法変更

一問一答

Q.

施工量に比例した消耗材料費の増加は突貫工事の原価急増原因か。

原因ではありません。比例費は単位あたり一定です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 1級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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