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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.13を解説、鋼材の種類と特性

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.13は、鋼材の特性・規格・熱処理・用途を問う問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 炭素量と引張強さ・靱性の関係
  2. SN490B・SN490Cに炭素当量の上限規定はあるか
  3. 鋼材の熱処理の種類
  4. 低降伏点鋼の用途

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが誤っている記述)

SN490BおよびSN490Cは建築構造用圧延鋼材で、炭素当量の上限規定があります。溶接性を確保するために炭素当量(炭素含有量の指標)を制限することが必要で、「規定がない」という記述は明らかに誤りです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 炭素量が多くなると引張強さは増加、靱性は低下する
2 ×(誤り) SN490B・SN490Cは炭素当量の上限規定がある「規定がない」は誤り
3 ○(正しい) 熱処理には焼入れ・焼戻し・焼ならし等の方法がある
4 ○(正しい) 低降伏点鋼は制振装置に使用され、地震時に早期降伏して制振効果を発揮する

選択肢2の「炭素当量の上限の規定がない」という記述が誤りで、SN490B・SN490Cには炭素当量の上限規定があります

選択肢2のポイント(ここが誤り)

SN490BとSN490Cは、建築構造用圧延鋼材(SN材)のうち溶接性への要求が高い種類です。炭素当量が高いと溶接割れが生じやすくなるためです。

そこでBグレードとCグレードには炭素当量の上限が規定されています。問題文の「規定がない」は逆で、ここが誤りなんです。なお溶接を前提としないAグレードには規定がありません。

ザックリ言えば、溶接する鋼材ほど炭素当量を抑える必要がある、ということです。

覚え方

  • SN-A=溶接性規定なし、SN-B・SN-C=炭素当量の上限規定あり
  • 炭素量が多いほど引張強さは増し、靱性は下がる
  • 熱処理は焼入れ・焼戻し・焼ならしなど
  • 低降伏点鋼は早期に降伏して地震エネルギーを吸収する制振用

一問一答

Q.

建築構造用圧延鋼材SN490BとSN490Cに炭素当量の上限規定はあるか。

あります。溶接性を確保するために炭素当量の上限が規定されています(SN-Aは規定なし)。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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