ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 令和6年
  5. > No.28 大空間鉄骨架構の建方

令和6年度 1級建築施工管理技士 No.28を解説、大空間鉄骨架構の建方工法

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.28は、スライド工法・移動構台工法・ブロック工法・リフトアップ工法の説明を問う問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. スライド工法の組立・移動のしくみ
  2. 移動構台工法の手順
  3. ブロック工法の地組み・吊上げのしくみ
  4. リフトアップ工法で架構を支える対象と上昇のしくみ

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが誤っている記述)

移動構台工法は、屋根鉄骨を組み立てる移動構台(作業用の構台)自体を移動させながら順次組み立てていく工法です。問題文は屋根鉄骨を構台ごと移動させて先行架構と連結する説明になっており、工法の定義と食い違っているわけです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) スライド工法: 構台上で部分的に組み立て→順次水平移動→全体を構築する工法
2 ×(誤り) 移動構台工法の記述が工法の定義と食い違う。移動構台自体を移動させながら順次組み立てる工法
3 ○(正しい) ブロック工法: 地組みしたブロックをクレーン等で吊り上げて架構を構築する工法
4 ○(正しい) リフトアップ工法: 組み立てた架構を先行する柱等を支えにジャッキで上昇させる工法

選択肢2の「移動構台上で組み立てた屋根鉄骨を構台と共に移動させ先行架構と連結する」という記述が誤りで、移動構台工法は移動構台自体を移動させながら順次組み立てていく工法です。

選択肢2のポイント(ここが誤り)

移動構台工法は、屋根鉄骨を組み立てる作業用の移動構台(足場)を所定位置へ移動させながら、その上で屋根鉄骨を順次組み立てていく工法です。

問題文は、屋根鉄骨を組んだ構台ごと移動させて先行架構に連結する、という説明になっています。これは構台上で組んだ屋根を横引きで滑動させるスライド系の説明に近く、移動構台工法の定義と食い違うため誤りなんです。工法名と仕組みの対応がずれている、ということですね。

ザックリ言えば、移動構台工法は構台を動かしながら組んでいく工法、ということです。

覚え方

  • 移動構台工法は構台を移動させながら順次組み立てる(屋根を構台ごと移動して連結ではない)
  • スライド工法は構台上で組んで水平に滑動・横引き
  • ブロック工法は地組みブロックをクレーンで吊上げ
  • リフトアップ工法は下で組んだ架構を柱を支えにジャッキで上昇

一問一答

Q.

大空間鉄骨架構で、作業用の構台を移動させながらその上で屋根鉄骨を順次組み立てていく工法を何というか。

移動構台工法です。屋根鉄骨を組んだ構台ごと移動させて先行架構に連結する、という説明は工法の定義と食い違います。

令和6年 1級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和6年 1級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>