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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.27を解説、コンクリートの養生の正しい知識

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.27は、セメント種別・散水養生・せき板養生・マスコンクリート養生を問う問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 早強ポルトランドセメントの湿潤養生期間は普通と同じか
  2. 散水による湿潤養生を始めるタイミング
  3. 透水性の低いせき板を湿潤養生とみなせるか
  4. マスコンクリートの温度ひび割れ対策の養生

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが誤っている記述)

早強ポルトランドセメントの湿潤養生期間は、普通ポルトランドセメントよりも短くてよいとされています。「普通ポルトランドセメントを用いた場合と同じ」という記述は誤りです。早強は強度発現が早いため、養生期間も短縮できます。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 早強ポルトランドセメントの湿潤養生期間は普通より短い「同じ」は誤り
2 ○(正しい) 散水による湿潤養生はコンクリートの凝結が終了した後に行う
3 ○(正しい) 透水性の低いせき板で保護されている場合は湿潤養生と考えてよい
4 ○(正しい) マスコンクリートは内部温度上昇期間に表面の急激な温度低下を防ぐ養生を行う

選択肢1の「普通ポルトランドセメントを用いた場合と同じ」という記述が誤りで、早強ポルトランドセメントの養生期間は短くてよいです。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

早強ポルトランドセメントは水和反応が早く、短期間で所定の強度が発現します。だから湿潤養生期間も普通ポルトランドセメントより短くてよいわけです。

計画供用期間の級が標準の場合、普通が5日以上に対し、早強は3日以上で済みます。問題文の「普通と同じ」は誤りなんです。

ザックリ言えば、強度が早く出るセメントは養生も早く切り上げられる、ということです。

覚え方

  • 早強は湿潤養生期間が短い(標準で3日、普通は5日)
  • 散水養生は凝結が終了してから始める
  • 透水性の低いせき板で覆われていれば湿潤養生とみなせる
  • マスコンクリートは表面の急冷を防ぐ保温養生をする

一問一答

Q.

早強ポルトランドセメントと普通ポルトランドセメントでは、どちらの湿潤養生期間が短いか。

早強ポルトランドセメントのほうが短い(3日以上)です。普通ポルトランドセメントは5日以上が必要です(計画供用期間の級が標準の場合)。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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