ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 1級建築施工管理技士
  4. 令和6年
  5. > No.42 施工計画

令和6年度 1級建築施工管理技士 No.42を解説、施工計画の正しい立案方法

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.42は、土工事・ICT建設機械・鉄筋工事・鉄骨建方の施工計画を問う問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 大深度・不整形平面の土工事での工法選択
  2. ICT建設機械による自動掘削に用いるデータ
  3. 鉄筋の先組み工法と機械式継手の組合せ
  4. 鉄骨建方の建入れ直しはどの単位で行うか

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが誤っている記述)

鉄骨建方の精度確保において、できるだけ小さな単位で建入れ直しを行うのが正しい方法です。「できるだけ大きなブロックにまとめて建入れ直しを行う計画」は誤りです。大きなブロックになるほど、建入れ直し(垂直精度の調整)が困難になります。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 大深度土工事で不整形な平面形状: 逆打ち工法とした(適切な選択)
2 ○(正しい) 土工事でICT建設機械による自動掘削: 3次元測量データ・設計データ・衛星位置情報を活用(適切)
3 ○(正しい) 鉄筋工事で先組み工法+機械式継手: 工期短縮のための適切な計画
4 ×(誤り) 鉄骨建方精度確保: 小さな単位で建入れ直しを行う。「大きなブロック」は精度確保に不利

選択肢4の「できるだけ大きなブロックにまとめて建入れ直しを行う計画」が誤りで、正しくは小さな単位で建入れ直しを行います。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

鉄骨建方の「建入れ直し」とは、建て方後の鉄骨の垂直度を調整する作業です。ボルト本締め前にトランシット等で確認しながら直します。

ブロックが大きくなると全体の歪みが累積して修正が困難になります。だからできるだけ小さな単位で建入れ直しを行うのが正しいんです。問題文の「大きなブロックにまとめて」は精度確保に不利で誤りです。

ザックリ言えば、歪みは小分けで直す、ということです。

覚え方

  • 鉄骨の建入れ直しは小さな単位で随時(大きなブロックは不利)
  • 大深度・不整形平面の土工事には逆打ち工法が有効
  • ICT自動掘削は3次元測量・設計データ・衛星位置情報を活用
  • 鉄筋の先組み工法+機械式継手は工期短縮に有効

一問一答

Q.

鉄骨建方における建入れ直しは、大きなブロックにまとめて行ったほうが精度確保しやすいか。

逆です。小さな単位で順次行うほうが精度を確保しやすくなります。大きなブロックでは歪みが累積して修正が困難になります。

令和6年 1級建築施工管理技士 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

▼令和6年 1級建築施工管理技士▼

▼他の年度▼

▼他の試験▼

▼カテゴリ一覧▼

Topへ >>