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令和6年度 1級建築施工管理技士 No.44を解説、工程の実施計画における鉄骨建方の歩掛り

令和6年度 1級建築施工管理技士 第一次検定 No.44は、タクト手法・鉄骨建方の歩掛り・稼働時間・時間割合を問う問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. タクト手法での班投入による工程調整
  2. タワークレーン1台1日の鉄骨建方ピース数の妥当性
  3. 建方用機械の1日当たり稼働時間
  4. 建方作業のみに占める時間割合

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その4つの記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが誤っている記述)

タワークレーンによる鉄骨建方の取付け歩掛りは、一般的に1台1日当たり8〜15ピース程度です。「80ピース」という計画は現実の能力をはるかに超えており、不適当です。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) タクト手法で作業期間がタクト期間の2倍の作業には2班投入して切れ目のない工程にした
2 ×(誤り) タワークレーン1台1日80ピースは過大。実際は8〜15ピース程度が一般的
3 ○(正しい) 建方用機械の鉄骨建方作業での稼働時間: 1台1日当たり5時間30分
4 ○(正しい) タワークレーンの鉄骨建方作業のみに占める時間割合: 65%として計画した

選択肢2の「1台1日当たり80ピース」という計画が誤りで、タワークレーンによる鉄骨建方の歩掛りは1台1日8〜15ピース程度が実績値です。

選択肢2のポイント(ここが誤り)

1ピースの建て込みには、玉掛け・吊り上げ・位置決め・仮ボルト締め・建入れ確認など多くの作業が伴います。だからクレーンの現実的な歩掛りを押さえることが大切なんです。

一般的なオフィスビル規模では、タワークレーン1台が1日に処理できる鉄骨は8〜15ピース程度です。問題文の「80ピース」は到底不可能で誤りです。

ザックリ言えば、桁が一つ違う、と気づけるかどうか、ということです。

覚え方

  • タワークレーン1台1日の鉄骨建方は8〜15ピース程度(80は過大)
  • タクト手法は作業期間がタクトの2倍なら2班投入で切れ目をなくす
  • 建方用機械の1日稼働時間は5時間30分程度
  • 建方作業のみの時間割合は65%程度で計画

一問一答

Q.

タワークレーン1台が1日に建て込める鉄骨のピース数は、一般的に何ピース程度か。

8〜15ピース程度が一般的です。80ピースは現実的な能力をはるかに超えており誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級建築施工管理技術検定 第一次検定 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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