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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.2 を解説、音

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.2 は、音に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 残響時間とは何を表すか
  2. 講演を主とする室の最適残響時間
  3. 音楽ホールと講演室の残響時間の違い
  4. 吸音や遮音の基本的な考え方

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

残響時間は「長いほうがいい」と思い込みがちですが、用途によって逆になるんです。ここは混乱しやすいところですね。

選択肢3は講演室の残響時間を音楽ホールより長いとしていますが逆です。講演室は明瞭性のため残響を短くします。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 残響時間は音が止んでから減衰するまでの時間
2 ◯(正しい) 室容積が大きいほど残響時間は長くなる
3 ×(誤り) 講演室の最適残響時間は音楽ホールより短い。長いは誤り
4 ◯(正しい) 吸音材を増やすと残響時間は短くなる

選択肢3のポイント(ここが誤り)

選択肢3は、講演を主とする室の最適残響時間を、音楽ホールに比べて長いとしています。

ところが、これは逆なんです。講演やセリフを聞く室では、言葉がはっきり聞き取れることが大事です。

残響が長いと前の音が響いて重なり、言葉がぼやけてしまいます。なぜかというと、響きが消えないうちに次の音が来てしまうからです。

そのため、講演室では残響時間を短く設計します。たとえば学校の講堂や会議室は、響きすぎない仕上げにします。

反対に音楽ホールでは、適度な響きが豊かさにつながるので残響時間を長めにとります。

ザックリ言えば、しゃべる部屋は短く、演奏する部屋は長く、ということです。

覚え方

  • 講演室=言葉重視で残響時間は短く
  • 音楽ホール=響き重視で残響時間は長く
  • 室容積が大きい・吸音が少ないほど残響は長くなる

一問一答

Q.

講演を主とする室の最適残響時間は、音楽ホールに比べて長いか短いか。

短いです。講演室は言葉の明瞭性が重要なため残響時間を短くします。音楽ホールは響きを生かすため長めにとります。

平成27年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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