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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.38 を解説、根切り底の施工

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.38 は、根切り底(床付け)の施工に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 床付け地盤を乱さないための配慮
  2. 機械掘削の余掘りと手掘り仕上げ
  3. 凍結や過掘りで乱した地盤の処置
  4. 湧水・地下水の処理

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

「締め固めたから大丈夫」と考えがちですが、凍結で乱れた地盤はそれでは戻らないんです。

選択肢3は凍結した粘性土を転圧で締め固めたとしていますが、これは不適です。転圧では支持力が回復しないので、乱した部分は良質土に置き換えるのが原則なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 床付け面は乱さないよう手掘りで仕上げる
2 ◯(正しい) 機械掘削では床付け面の上に余掘りを残し手仕上げする
3 ×(誤り) 凍結した粘性土は転圧では回復せず、良質土へ置換する
4 ◯(正しい) 湧水がある場合は排水し床付け面を保護する

選択肢3のポイント(ここが誤り)

選択肢3は、粘性土の床付け地盤が凍結したので、転圧で締め固めた、としています。

ところが、これは不適です。一度凍結した粘性土は、内部の構造が乱されて支持力が落ちています。

そこを上から転圧しても、元のしっかりした地盤には戻りません。

なぜかというと、凍結融解で土の粒子の並びが崩れ、含水も増えてゆるんでいるからです。表面を押さえても深部のゆるみは消えません。

例えば現場では、乱した範囲をはつり取って、砂利や良質土に置き換え、十分に締め固めて支持力を確保します。

ザックリ言えば、凍って乱れた地盤は押し固めるのではなく入れ替える、ということです。

覚え方

  • 凍結で乱れた地盤=転圧では戻らず良質土に置換
  • 床付け面はなるべく乱さず手掘りで仕上げる
  • 機械掘削は余掘りを残して手仕上げ

一問一答

Q.

粘性土の床付け地盤が凍結して乱れた場合の処置はどうするか。

乱れた部分を良質土に置き換えて締め固めます。転圧だけで締め固めるとする処置は支持力が回復せず誤りです。

平成27年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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