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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.48 を解説、鉄骨の建方

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.48 は、鉄骨の建方に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 建入れ直しと仮ボルトの扱い
  2. 玉掛け用ワイヤロープの使用可否(キンク等)
  3. 建方時の安全確保とワイヤの点検
  4. 建方順序と倒壊防止

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

「直せば使える」とつい思いがちですが、玉掛けワイヤは命に関わるので一番危ない考え方なんです。

選択肢2はキンクを直して使うとしていますが違います。キンクしたワイヤロープは使用禁止で、見つけたら廃棄が原則なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 建入れ直しは小区分ごとに行い、ゆがみを修正する
2 ×(誤り) キンクしたワイヤロープは使用してはならない
3 ◯(正しい) 素線の切れや摩耗が著しいワイヤは使用しない
4 ◯(正しい) 建方は倒壊を防ぐ順序で行い、控えをとる

選択肢2のポイント(ここが誤り)

選択肢2は、キンクした玉掛け用ワイヤロープを、キンクを直してから使用した、としています。

ところが、これは許されません。キンクとは、ワイヤがねじれて折れ曲がり、こぶ状に変形してしまった状態のことです。

一度キンクしたワイヤは、見た目を直しても内部の素線が傷んでいて、強度が回復しません。

なぜかというと、ねじれで素線どうしの並びが崩れ、もとの一体の強さに戻らないからです。だから直して使うのではなく、廃棄するのが原則です。

例えば、重い鉄骨を吊っている最中にキンク部から切れれば、大きな災害につながります。だから法令でも使用が禁じられています。

ザックリ言えば、キンクしたワイヤは直さず捨てる、ということです。

覚え方

  • キンクした玉掛けワイヤ=直しても使用禁止、廃棄
  • 素線の切れ・摩耗が著しいものも使用しない
  • 建方は倒壊を防ぐ順序で進める

一問一答

Q.

キンクした玉掛け用ワイヤロープは、キンクを直せば使用してよいか。

使用してはいけません。キンクしたワイヤは強度が回復せず廃棄します。直して使うとする記述は誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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