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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.49 を解説、在来軸組の木工事

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.49 は、在来軸組構法の木工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 筋かいの役割と取付け方向
  2. 火打梁を入れる位置(水平構面か鉛直構面か)
  3. 継手・仕口の位置と接合金物
  4. 土台のアンカーボルトと締付け

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

火打と筋かいは「斜めに入れる材」という点が似ていて、入れる面を混同しやすいところですね。

選択肢2は火打梁を柱と梁の鉛直構面に入れるとしていますが違います。火打梁は水平構面(床組・小屋組)の隅角部水平の隅に入れて床のゆがみを防ぐ材なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 筋かいは鉛直構面に入れ、水平力に抵抗する
2 ×(誤り) 火打梁は水平構面の隅角部に入れ、鉛直構面ではない
3 ◯(正しい) 継手・仕口は接合金物等で緊結する
4 ◯(正しい) 土台はアンカーボルトで基礎に緊結する

選択肢2のポイント(ここが誤り)

選択肢2は、火打梁を、柱と梁との鉛直構面の入隅部に斜めに入れる、としています。

ところが、これは入れる面が違います。火打梁は、床組や小屋組といった水平の構面の隅角部に斜めに入れる材です。

つまり、上から見たときの隅っこ、水平方向の角を固めるのが火打梁の役目です。

なぜかというと、床や小屋組は地震や風の力で平行四辺形にゆがもうとするので、その角に斜め材を入れて変形を止めるからです。

例えば、床の四隅に火打梁を入れると、床面全体がしっかり一枚の板のように働きます。鉛直の面で水平力に抵抗するのは筋かいの役目です。

ザックリ言えば、火打は水平の隅、筋かいは縦の面、ということです。

覚え方

  • 火打梁=水平構面(床組・小屋組)の隅角部に入れる
  • 筋かいは鉛直構面に入れて水平力に抵抗
  • 火打は床のゆがみ、筋かいは壁のゆがみを防ぐ

一問一答

Q.

火打梁は鉛直構面と水平構面のどちらの隅角部に入れるか。

水平構面の隅角部です。床組や小屋組の角に斜めに入れます。鉛直構面の入隅部に入れるとする記述は誤りです。

平成27年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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