ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 平成27年
  5. > No.61 ビニル床シート張り

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.61 を解説、ビニル床シート張り

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.61 は、ビニル床シート張りに関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 低温時の採暖と張付け
  2. 圧着の方法
  3. 湿気下地に使う接着剤
  4. 熱溶接の余盛りを削るタイミング

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

熱いうちに削ると後でへこむ、という現象をイメージできると間違えません。

余盛りは溶接部が冷却した後に削り取るのが正解で、選択肢4の溶接直後は誤りなんです。余盛りは冷えてから削ると覚えておきましょうね。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 低温時は採暖のうえシートを張り付ける
2 ◯(正しい) 気泡が残らないようローラーで圧着する
3 ◯(正しい) 湿気下地にはウレタン樹脂系接着剤を使う
4 ×(誤り) 余盛りは溶接部が冷却した後に削り取る

選択肢4のポイント(ここが誤り)

選択肢4は、熱溶接工法における溶接継目の余盛りを、溶接直後に削り取った、としています。

ところが、これは早すぎます。熱溶接では、溶接棒を溶かして継目を盛り上げる余盛りができます。

この余盛りは、溶接部が冷えて固まってから削り取るのが正解です。

なぜかというと、溶接直後はまだやわらかく、熱いうちに削ると後で収縮して継目が窪んでしまうからです。

例えば、溶けたロウを冷える前に削っても平らにならないのと同じで、いったん冷やして固めてから削ります。

ザックリ言えば、余盛りは冷えて固まってから削り取る、ということです。

覚え方

  • 溶接継目の余盛り=冷却した後に削り取る
  • 溶接直後に削ると後で窪む
  • 低温時は採暖してから張る

一問一答

Q.

ビニル床シートの熱溶接の余盛りは、いつ削り取るか。

溶接部が冷却した後に削り取ります。溶接直後はやわらかく、熱いうちに削ると後で窪むため、溶接直後に削るという記述は誤りです。

平成27年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>