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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.71 を解説、鉄筋の継手及び定着

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.71 は、鉄筋の継手及び定着に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 設計基準強度による重ね継手長さの違い
  2. スパイラル筋の端部の納め方
  3. 小梁の上端筋と下端筋の定着長さの違い
  4. フック付き定着の定着長さの取り方

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

スパイラル筋は1本のらせん状の鉄筋なので、端をどう納めるかが大事なんです。

選択肢2は端部を40dの定着とするとしていますが違います。スパイラル筋の端部は1.5巻き以上の添巻きとします。端は1.5巻きで重ねて納めると覚えましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 重ね継手長さは設計基準強度18と21で異なる
2 ×(誤り) スパイラル筋の端部は1.5巻き以上の添巻き、40dの定着ではない
3 ◯(正しい) 小梁の定着長さは下端筋の方が上端筋より短くてよい
4 ◯(正しい) フック付き定着長さは定着起点から折曲げ開始点まで

選択肢2のポイント(ここが誤り)

選択肢2は、柱頭及び柱脚のスパイラル筋の端部を40dの定着とする、としています。

ところが、これは不適です。スパイラル筋とは、柱の主筋の周りをらせん状に1本でぐるぐる巻いた帯筋です。

このらせんの巻き終わり(端部)は、ほどけないように納める必要があります。その納め方が、1.5巻き以上の添巻きなんです。

添巻きとは、端部をもう1.5周以上ぐるりと重ねて巻きつけることです。こうすることで、端がゆるんだり外れたりしません。

なぜかというと、スパイラル筋は柱のコンクリートを締め付けて、地震時のせん断や圧縮に粘り強く抵抗する役割があるからです。端がほどけると、その効果が一気に失われます。

40dの定着というのは、まっすぐな鉄筋を別の部材に埋め込む定着の話で、らせん状のスパイラル筋の端部の納め方とは別物です。

ザックリ言えば、スパイラル筋の端は1.5巻き以上の添巻きで重ねて納める、ということです。

覚え方

  • スパイラル筋の端部は1.5巻き以上の添巻き
  • 40dの定着とするのは誤り
  • 小梁の定着は下端筋<上端筋でよい

一問一答

Q.

柱頭及び柱脚のスパイラル筋の端部は、どのように納めるか。

1.5巻き以上の添巻きとします。40dの定着をとるという記述は誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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