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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.75 を解説、コンクリートの養生

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.75 は、コンクリートの養生に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 暑中コンクリートの湿潤養生期間
  2. 水密シート被覆による初期養生の効果
  3. 湿潤養生を打ち切れる圧縮強度
  4. マスコンクリートの温度差への処置

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

「型枠を外せる強度」と「養生を打ち切れる強度」を混同しやすいんです。ここは混乱しやすいところですね。

選択肢3は5N/mm²で湿潤養生を打ち切れるとしていますが違います。打ち切れるのは圧縮強度10N/mm²以上です。湿潤養生の打切りは10、せき板の取外しは5と覚えましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 暑中の湿潤養生期間は通常の気温の場合と同じでよい
2 ◯(正しい) 露出面の水密シート被覆は初期養生として有効
3 ×(誤り) 湿潤養生を打ち切れるのは圧縮強度10N/mm²以上
4 ◯(正しい) 中心部と外気温の差が25℃以上なら温度ひび割れを処置

選択肢3のポイント(ここが誤り)

選択肢3は、普通ポルトランドセメントを用いた厚さ18cm以上の部材で、圧縮強度が5N/mm²以上に達したら湿潤養生を打ち切れるとしています。

ところが、この数値が不適です。湿潤養生を打ち切れるのは、圧縮強度が10N/mm²以上に達したことを確認できたときです。

湿潤養生とは、コンクリートを乾燥させずに水分を保ち、強度を出させるための養生です。乾いてしまうと、表面がひび割れたり強度が伸び悩んだりします。

なぜ10N/mm²かというと、ある程度まで強度が育つまでは、しっかり湿らせ続けないと十分な品質にならないからです。

5N/mm²というのは、別の場面で出てくる数値です。これは、せき板(型枠の板)を取り外してよい強度の目安です。混同しやすいので注意しましょう。

例えば5N/mm²でせき板を外せても、その後も湿潤養生は続け、10N/mm²に達してから打ち切ります。

ザックリ言えば、湿潤養生の打切りは10N/mm²、せき板の取外しは5N/mm²、ということです。

覚え方

  • 湿潤養生を打ち切れるのは圧縮強度10N/mm²以上
  • 5N/mm²はせき板を取り外せる強度
  • 暑中でも湿潤養生期間は通常と同じでよい

一問一答

Q.

普通ポルトランドセメントの厚さ18cm以上の部材で、湿潤養生を打ち切れる圧縮強度はいくつか。

10N/mm²以上です。5N/mm²はせき板を取り外せる強度であり、5N/mm²で湿潤養生を打ち切れるという記述は誤りです。

平成27年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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