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平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.76 を解説、鉄骨の加工

平成27年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.76 は、鉄骨の加工に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. けがき寸法に見込む収縮・変形・仕上げしろ
  2. 板厚13mmのアンカーボルト孔のあけ方
  3. 板材の熱間曲げ加工の加熱温度
  4. 孔径30mm以上の貫通孔のあけ方

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

鋼を中途半端な温度で曲げると、かえってもろくなるんです。

選択肢3は熱間曲げを200〜400℃で行うとしていますが違います。熱間曲げは850〜900℃の赤熱状態で行います。青熱脆性の200〜400℃は避けると覚えましょう。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) けがき寸法は収縮・変形・仕上げしろを考慮する
2 ◯(正しい) 板厚13mmのアンカーボルト孔はせん断孔あけでよい
3 ×(誤り) 熱間曲げは850〜900℃の赤熱状態で行う
4 ◯(正しい) 孔径30mm以上の貫通孔はガス孔あけとする

選択肢3のポイント(ここが誤り)

選択肢3は、板材の熱間曲げ加工を200〜400℃に加熱して行うとしています。

ところが、この温度が不適です。熱間曲げ加工は、850〜900℃の赤熱状態で行います。

赤熱状態とは、鋼が熱で赤く光るくらいまで温めた状態です。ここまで温めると鋼が柔らかくなり、無理なく曲げられます。

なぜ200〜400℃を避けるかというと、この温度帯は青熱脆性域と呼ばれ、鋼がもろくなる危険な温度だからです。

青熱脆性域で曲げ加工をすると、鋼がねばりを失い、割れやひびが入りやすくなります。せっかく加工しても、もろい部材になってしまいます。

例えば中途半端に温めて曲げると、見た目は曲がっても内部に欠陥が残り、強度の出ない部材になります。

ザックリ言えば、鋼の熱間曲げは赤熱する850〜900℃で行い、もろくなる200〜400℃は避ける、ということです。

覚え方

  • 熱間曲げ加工は850〜900℃の赤熱状態
  • 200〜400℃は青熱脆性域で曲げ加工を避ける
  • 板厚13mmのアンカーボルト孔はせん断孔あけでよい

一問一答

Q.

鉄骨の板材の熱間曲げ加工は、何℃に加熱して行うか。

850〜900℃の赤熱状態で行います。200〜400℃は青熱脆性域でもろくなるため避け、その温度で行うという記述は誤りです。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成27年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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