ゼロから学ぶ建築施工管理

  1. HOME
  2. 過去問解説
  3. 2級建築施工管理技士
  4. 平成28年
  5. > No.13 建具の性能試験

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.13 を解説、建具の性能試験

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.13 は、建具の性能試験(JIS)に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 断熱性と結露防止性の違い
  2. 気密性が示す内容
  3. 水密性が示す内容
  4. 遮音性が示す内容

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

建具の性能は、JISで名前と意味がきっちり決められているんです。名前と中身がズレている記述を探すのがこの問題のコツですね。

選択肢1は断熱性を結露の発生を防ぐ程度と説明していますが、それは「結露防止性」の話です。断熱性は熱の移動を抑える程度を示す性能なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 結露を防ぐ程度は結露防止性。断熱性は熱の移動を抑える程度
2 ◯(正しい) 気密性は空気のもれを防ぐ程度を示す
3 ◯(正しい) 水密性は風雨による雨水の浸入を防ぐ程度を示す
4 ◯(正しい) 遮音性は音をさえぎる程度を示す

選択肢1のポイント(ここが誤り)

建具の性能には、断熱性や気密性、水密性など、いくつもの項目があります。どれもJISで言葉の意味が決まっているんです。

断熱性というのは、室内と室外の熱の出入りをどれだけ抑えられるか、という性能です。冬に暖房の熱を逃がさない、夏に外の熱を入れない、というイメージですね。

一方、結露の発生を防ぐ程度を示すのは「結露防止性」という別の項目です。選択肢1は、この結露防止性の説明を断熱性の説明だとすり替えています。

例えば、ガラス面が冷えて水滴がつくのを防ぐのは結露防止性の役割で、熱そのものの移動を抑えるのが断熱性です。

ザックリ言えば、断熱性は熱を通しにくくする性能で、結露を防ぐ性能とは名前が別、ということです。

覚え方

  • 断熱性=熱の移動を抑える程度、結露防止性とは別物
  • 気密性=空気のもれ/水密性=雨水の浸入を防ぐ程度
  • 遮音性=音をさえぎる程度

一問一答

Q.

建具の性能のうち、結露の発生を防ぐ程度を示すのは何性か。

結露防止性です。断熱性は熱の移動を抑える程度を示す別の項目で、両者を取り違えないことがポイントです。

平成28年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

Topへ >>