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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.14 を解説、塗装の種類と素地の組合せ

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.14 は、塗装の種類とその素地の組合せに関する問題です。

この問題では、4つの組合せのうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 各塗料が向いている素地
  2. 合成樹脂エマルションペイントの適用素地
  3. 鉄鋼面に使える塗料の条件
  4. 塗料と素地のミスマッチの見分け方

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な組合せ)

塗料には、向いている下地と向いていない下地があるんです。素地と塗料の相性が合っているかどうかを見るのがこの問題ですね。

選択肢4は合成樹脂エマルションペイントを鉄鋼面に組み合わせていますが、これは不適当です。エマルションペイントはモルタルやボードなどに向いた塗料で、鉄鋼面では防せい力が足りず錆びてしまうんです。

各選択肢の正誤

選択肢 組合せ 解説
1 ◯(適当) 合成樹脂調合ペイント=鉄鋼面に適している
2 ◯(適当) クリヤラッカー=木部に適している
3 ◯(適当) つや有合成樹脂エマルションペイント=モルタル面等に適している
4 ×(不適当) 合成樹脂エマルションペイント=鉄鋼面は不適。錆びてしまう

選択肢4のポイント(ここが誤り)

合成樹脂エマルションペイントは、水で薄めて使える塗料です。臭いが少なく扱いやすいので、室内のモルタル面やせっこうボード面によく使われます。

ただしこの塗料は、鉄鋼面に使うには向いていません。鉄に対する防せい力が弱く、下地の鉄が錆びてしまうおそれがあるんです。

鉄鋼面には、合成樹脂調合ペイントのような油性系の塗料や、専用のさび止め塗料を組み合わせるのが基本です。

例えば、屋外の鉄骨や鉄製建具を塗るとき、エマルションペイントを選ぶと早期に錆が出てしまいます。

ザックリ言えば、エマルションペイントはモルタルやボード向きで、鉄鋼面には使わない、ということです。

覚え方

  • 合成樹脂エマルションペイント=モルタル・ボード向き、鉄鋼面は不適
  • 鉄鋼面=合成樹脂調合ペイントやさび止め塗料
  • 木部=クリヤラッカーなどの木材用塗料

一問一答

Q.

合成樹脂エマルションペイントを鉄鋼面に塗ると、なぜ不適当なのか。

鉄に対する防せい力が弱く、下地の鉄が錆びてしまうからです。鉄鋼面には合成樹脂調合ペイントやさび止め塗料を用いるのが基本なんです。

平成28年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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