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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.31 を解説、建築施工の品質

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.31 は、建築施工の品質に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 品質を確保するための基本的な考え方
  2. 前工程と後工程のどちらに重点を置くか
  3. 検査やデータの活用
  4. 作業標準の役割

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

品質は最後に検査でつくるものではなく、前の工程でつくり込むものなんです。ここは考え方の方向が問われていますね。

選択肢2は後工程に管理の重点を置くとしていますが逆です。後工程より前工程(源流)に重点を置く方が、不具合を早く防げて効果的なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 品質は工程の中でつくり込むという考え方が基本である
2 ×(誤り) 後工程より前工程に重点を置く方が効果的である
3 ◯(正しい) 検査やデータを活用して品質を確かめ改善する
4 ◯(正しい) 作業標準を定めて、ばらつきを抑える

選択肢2のポイント(ここが誤り)

品質管理の基本は、問題が起きてから直すのではなく、起きないように前もって手を打つことです。

もし後工程で不具合を見つけても、すでに前の工程の上に重ねて作業が進んでいます。手直しの範囲が広がり、手間も費用も大きくなってしまいます。

逆に前工程、つまり源流の段階できちんと品質をつくり込んでおけば、後ろへ不具合が流れません。これが源流管理という考え方ですね。

選択肢2はこれを逆にして、後工程に重点を置くとしています。方向が逆なので最も不適当です。

ザックリ言えば、品質は後で直すより前でつくり込む、前工程に重点、ということです。

覚え方

  • 品質管理=後工程より前工程(源流)に重点を置く
  • 後で直すほど範囲が広がり手間も費用も増える
  • 品質は検査でつくるのではなく工程でつくり込む

一問一答

Q.

品質管理では、前工程と後工程のどちらに重点を置く方が効果的か。

前工程です。源流の段階で品質をつくり込めば不具合が後ろへ流れず、手直しの範囲も小さく抑えられます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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