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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.51 を解説、加硫ゴム系シート防水接着工法

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.51 は、加硫ゴム系シート防水接着工法に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 接着剤を塗布してから張り付けるまでの手順
  2. ドレン回りの切込みと増張りの処理
  3. ALCパネル目地部の絶縁用テープ
  4. プライマーを塗る範囲の決め方

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

接着剤を塗ってすぐ貼ればよく付くと勘違いしがちですが、実は逆なんです。ここはつまずきやすいところですね。

選択肢1はオープンタイムを置かずに張り付けるとしていますが違います。塗布後は適切な乾燥時間を置いてから張り付けるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) 接着剤塗布後はオープンタイムを置いてから張り付ける
2 ◯(正しい) ドレン取合いの切込み部は増張りで補強する
3 ◯(正しい) ALCパネル短辺接合部の目地には絶縁用テープを張る
4 ◯(正しい) プライマーはその日に張る範囲だけ塗布する

選択肢1のポイント(ここが誤り)

接着工法では、下地とシートの両面に接着剤を塗ってから貼り合わせていきます。

このとき大事なのが、塗ってすぐ貼らずに少し待つことなんです。この待ち時間をオープンタイムと呼びます。

接着剤の中の溶剤がある程度とんで、指で触れても糸を引かないくらいになってから貼り合わせます。なぜかというと、溶剤が残ったまま貼ると接着力が出ず、後ではがれやふくれの原因になるからです。

選択肢1はオープンタイムを置かずに張り付けるとしていますが、これでは溶剤が抜けきらず接着不良を招きます。だから誤りです。

ザックリ言えば、接着剤は塗ってすぐではなく、少し乾かしてから貼る、ということです。

覚え方

  • 接着剤は塗ってからオープンタイムを置いて貼る
  • 指で触れて糸を引かなくなったら貼りどき
  • プライマーはその日に貼る範囲だけ塗る

一問一答

Q.

加硫ゴム系シート防水接着工法で、接着剤を塗布した後すぐにシートを張り付けてよいか。

いけません。接着剤の溶剤をとばすため、適切なオープンタイム(乾燥時間)を置いてから張り付けます。すぐ貼ると接着不良の原因になります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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