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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.60 を解説、塗装工事

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.60 は、塗装工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. オイルステインの色濃度の調整
  2. 少量の塗料の現場調色
  3. 見上げ部分の研磨紙ずりの省略
  4. 強溶剤系塗料に使うローラーの種類

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

モヘアは強い溶剤に溶けてしまうんです。ここはローラーの種類を取り違えやすいところですね。

選択肢4は強溶剤系にモヘアのローラーを使ったとしていますが違います。耐溶剤性のローラーを使うんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) オイルステインの色濃度はシンナーで調整する
2 ◯(正しい) 少量なら同一製造所の塗料で現場調色する
3 ◯(正しい) 見上げ部分は研磨紙ずりを省略できる
4 ×(誤り) 強溶剤系には耐溶剤性のローラーを用いる

選択肢4のポイント(ここが誤り)

塗料には弱溶剤系と強溶剤系があり、強溶剤系は溶かす力が強いシンナーを使います。

ローラーの毛にはいろいろな素材があり、モヘアは細かい仕上げに向きますが、強い溶剤には弱いんです。

強溶剤系の塗料にモヘアローラーを使うと、毛が溶けたり縮れたりして、毛が塗膜に混ざってしまいます。だから強溶剤系には溶剤に耐えるローラーを選びます。

選択肢4はモヘアのローラーを用いたとしていますが、これでは溶剤に負けます。耐溶剤性のローラーが正しいので、誤りなんです。

ザックリ言えば、強い溶剤の塗料には溶けないローラーを使う、ということです。

覚え方

  • 強溶剤系には耐溶剤性のローラー
  • モヘアは強い溶剤に溶けて毛が混ざる
  • 塗料の溶剤の強さでローラーを選ぶ

一問一答

Q.

強溶剤系の塗料をローラー塗りするとき、モヘアのローラーを使ってよいか。

いけません。モヘアは強い溶剤に溶けて毛が塗膜に混ざります。強溶剤系には耐溶剤性のローラーを用います。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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