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平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.93 を解説、断熱工事

平成28年度 2級建築施工管理技士 学科試験 No.93 は、鉄筋コンクリート造の断熱工事に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 打込み工法での断熱材の継目の割付け
  2. 窓枠回りの現場発泡ウレタンの充填
  3. 吹付け工法の表面状態と技能の影響
  4. 下地面の温度・乾燥度が発泡に与える影響

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

吹付けは簡単そうに見えますが、実は職人の腕がものを言うところですね。

選択肢3は平滑な表面が容易に得られ技能の影響が小さいとありますが違います。吹付けは表面が平滑になりにくく、技能の影響が大きいんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 打込み工法では断熱材の継目を型枠の継目を避けて割り付ける
2 ◯(正しい) 窓枠回りのモルタル詰め部に現場発泡ウレタンを充填する
3 ×(誤り) 吹付けは表面が平滑になりにくく技能の影響が大きい
4 ◯(正しい) 下地面の温度・乾燥度は発泡倍率や接着性に影響を与える

選択肢3のポイント(ここが誤り)

硬質ウレタンフォームの吹付け工法は、現場で材料を吹き付けて発泡させ、断熱層をつくる方法です。

吹き付けた材料はもこもこと発泡して膨らみます。だから表面は凸凹になりやすく、平らにはなりにくいのです。

しかも、吹付けの厚さやムラは職人の動かし方しだいです。一定の厚さに仕上げるには熟練がいります。

選択肢3は平滑な表面が容易に得られ、技能の影響が小さいとありますが、実際は逆です。だから不適当です。

ザックリ言えば、吹付けは表面が荒れやすく腕の差が出やすい工法、ということです。

覚え方

  • ウレタン吹付けは技能の影響が大きい
  • 発泡するから表面は平滑になりにくい
  • 下地の温度・乾燥度が発泡倍率や接着性に影響

一問一答

Q.

硬質ウレタンフォームの吹付け工法は、施工者の技能による影響が小さいといえるか。

いえません。発泡するため表面が平滑になりにくく、厚さやムラは技能に左右されます。技能の影響は大きいです。

平成28年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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