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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.12 を解説、木材の性質

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.12 は、木材の性質に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 含水率と強度の関係
  2. 木材の収縮の方向性
  3. 繊維方向の強さ
  4. 気乾状態と全乾状態の違い

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

木材の含水率には、状態ごとに呼び名があるんです。気乾と全乾を混同すると、ここでつまずきます。混乱しやすいところですね。

選択肢4は気乾状態を水分が完全に無くなった状態としていますが誤りです。気乾状態は大気と平衡した含水率約15%の状態で、水分ゼロは全乾状態なんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 含水率が小さくなると、一定範囲で木材の強度は増す
2 ◯(正しい) 乾燥に伴う収縮は方向によって割合が異なる
3 ◯(正しい) 繊維方向の引張強度は、繊維に直角方向より大きい
4 ×(誤り) 気乾状態は水分ゼロではなく、含水率約15%の状態

選択肢4のポイント(ここが誤り)

木材は、まわりの空気とやり取りしながら水分を含んでいます。状態によって含水率の呼び方が変わります。

気乾状態とは、木材を大気中に置いて、空気の湿度と釣り合った状態をいいます。このとき含水率はおよそ15%くらいで、水分はまだ残っています。

これに対して、水分が完全に無くなった状態は全乾状態と呼びます。人工的に加熱して、含水率を0%にした状態です。

選択肢4は、気乾状態を水分が完全に無くなった状態と説明しています。それは全乾状態の説明であって、気乾状態ではありません。だから誤りです。

ザックリ言えば、気乾は含水率約15%、全乾が水分ゼロ、ということです。

覚え方

  • 気乾状態=大気と平衡した含水率約15%(水分は残る)
  • 全乾状態=含水率0%(水分ゼロ)
  • 繊維方向の強度は直角方向より大きい

一問一答

Q.

気乾状態とは、どんな状態か。全乾状態との違いは。

気乾状態は、木材が大気の湿度と釣り合った状態で、含水率はおよそ15%です。水分はまだ残っています。全乾状態は加熱して含水率を0%にした、水分が完全に無い状態です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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