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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.67 を解説、山留め壁

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.67 は、山留め壁に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 鋼矢板壁と鋼管矢板壁の使い分け
  2. 山留め壁の剛性と掘削深さの関係
  3. 各工法の止水性
  4. 山留め壁の種類と特徴

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢2(これが最も不適当な記述)

山留め壁は、根切りした土が崩れてこないように支える壁なんです。深く掘るほど土の押す力が強くなるので、どれだけ頑丈な壁を選ぶかがカギになります。

選択肢2は深い掘削に鋼矢板壁が適しているとしていますが逆で、深い掘削には剛性の高い鋼管矢板壁が適しているんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 山留め壁は土圧や水圧を支える仮設の壁である
2 ×(誤り) 深い掘削には剛性の高い鋼管矢板壁が適する(記述が逆)
3 ◯(正しい) 鋼矢板壁は継手がかみ合い止水性を期待できる
4 ◯(正しい) 山留め壁には目的に応じた複数の工法がある

選択肢2のポイント(ここが誤り)

山留め壁は、掘った穴のまわりの土が崩れないように押さえる壁です。掘る深さが深くなるほど、土が壁を押す力が強くなります。

鋼矢板壁は薄い鋼板をかみ合わせて並べた壁で、比較的浅い掘削に向いています。剛性がそれほど高くないからです。

一方、鋼管矢板壁は鋼管をつないでいく壁なので、断面が大きく剛性が高いんです。だから深い掘削にも耐えられます。

選択肢2は「深い掘削に鋼矢板壁が適する」と書いていますが、これは鋼矢板壁と鋼管矢板壁の役割が逆です。深い掘削こそ剛性の高い鋼管矢板壁の出番なんです。

ザックリ言えば、浅いなら鋼矢板、深いなら鋼管矢板、ということです。

覚え方

  • 深い掘削=剛性の高い鋼管矢板壁
  • 鋼矢板壁=比較的浅い掘削向き・止水性あり
  • 深さ=剛性で選ぶ(深いほど頑丈な壁)

一問一答

Q.

根切り底が深い掘削に適しているのは、鋼矢板壁と鋼管矢板壁のどちらか。

鋼管矢板壁です。鋼管をつないで断面が大きく剛性が高いため、深い掘削の大きな土圧に耐えられます。鋼矢板壁は比較的浅い掘削に向きます。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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