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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.68 を解説、親杭横矢板工法

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.68 は、親杭横矢板工法に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 親杭の設置方法
  2. 横矢板の取付けと裏込め
  3. 根入れ部の充填と受働抵抗
  4. 親杭横矢板工法の止水性

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

親杭横矢板工法は、H形鋼の親杭を打ち込んで、その間に横矢板をはめ込んでいく山留めなんです。杭の足元をどう固めるかで、土を押し返す力が決まります。

選択肢3は根入れ部を良質土で充填するとしていますが、受働抵抗を確保するにはセメントミルク等で充填するんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 親杭はH形鋼を打込みやプレボーリングで設置する
2 ◯(正しい) 横矢板は掘削に合わせ裏込めを行い取り付ける
3 ×(誤り) 根入れ部はセメントミルク等で充填し受働抵抗を確保する
4 ◯(正しい) 親杭横矢板工法は止水性を期待できない

選択肢3のポイント(ここが誤り)

親杭横矢板工法では、まずH形鋼の親杭を地面に立てます。プレボーリングで穴をあけてから杭を入れる場合があるんです。

このとき、掘削する根切り底より下の根入れ部分が、土を押し返す力、つまり受働抵抗を生み出します。ここがしっかり固まっていないと、壁が内側に倒れてきてしまいます。

だから根入れ部分は、セメントミルクや根固め液でしっかり固めるんです。これで杭が土としっかり一体になり、受働抵抗を発揮できます。

選択肢3は「良質土で充填する」と書いていますが、ただ土を入れただけでは固まりが弱く、受働抵抗を十分に発揮できません。だから不適当なんです。

ザックリ言えば、根入れ部はセメントミルクで固めて足元を踏ん張らせる、ということです。

覚え方

  • 根入れ部の充填=セメントミルク等で固める
  • 目的=受働抵抗を確保して壁を踏ん張らせる
  • 良質土を詰めるだけでは固まりが弱い

一問一答

Q.

プレボーリングで親杭を設置する場合、根入れ部分は何で充填して受働抵抗を確保するか。

セメントミルク(根固め液)等です。杭と土を一体化させて受働抵抗を発揮させます。良質土を詰めるだけでは固まりが弱く不十分です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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