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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.69 を解説、場所打ちコンクリート杭アースドリル工法

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.69 は、場所打ちコンクリート杭のアースドリル工法に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 鉄筋かごのスペーサーの材質
  2. 孔壁の保護方法
  3. スライム処理
  4. コンクリートの打込み手順

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢1(これが最も不適当な記述)

アースドリル工法は、地面に掘った穴の中で鉄筋かごを建てて、コンクリートを流し込む杭なんです。穴の壁を傷つけないように扱うのがポイントです。

選択肢1はスペーサーにD13の鉄筋を用いたとしていますが、場所打ち杭のスペーサーは鋼板(平鋼)製を用いるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(誤り) スペーサーは鋼板(平鋼)製を用いる(鉄筋は不適)
2 ◯(正しい) 孔壁は安定液(ベントナイト等)で保護する
3 ◯(正しい) 孔底のスライムは打込み前に処理する
4 ◯(正しい) コンクリートはトレミー管で底から打ち上げる

選択肢1のポイント(ここが誤り)

場所打ち杭では、掘った穴の中に鉄筋かごを下ろします。このとき、かごと孔壁との間にすき間をつくってかぶり厚さを確保するのがスペーサーです。

このスペーサーには、鋼板を曲げた平鋼製のものを使います。穴の壁にあたっても傷つけにくく、かごをすべらせるように下ろせるからです。

選択肢1はD13の鉄筋を使ったとしていますが、鉄筋は角があって孔壁を引っかいてしまいます。孔壁が崩れると土が混ざって杭の品質が落ちます。

だから場所打ち杭のスペーサーには鉄筋ではなく鋼板製を使います。ここは混乱しやすいところですね。鉄筋コンクリートの配筋に使う鉄筋スペーサーとは別物です。

ザックリ言えば、場所打ち杭のスペーサーは孔壁を傷めない鋼板製、ということです。

覚え方

  • 場所打ち杭のスペーサー=鋼板(平鋼)製
  • 鉄筋(D13)は角で孔壁を傷つけるのでNG
  • 孔壁が崩れると土が混ざり杭の品質低下

一問一答

Q.

場所打ちコンクリート杭の鉄筋かごに使うスペーサーは、どんな材質のものを用いるか。

鋼板(平鋼)製です。鉄筋を使うと角で孔壁を傷つけ、土が崩れて杭の品質が下がるため、孔壁を傷めない鋼板製を用います。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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