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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.71 を解説、異形鉄筋の継手

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.71 は、異形鉄筋の継手に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 継手を設ける位置の考え方
  2. 上端筋と下端筋の継手位置の違い
  3. 耐圧スラブの有無による影響
  4. 重ね継手の長さ

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

鉄筋の継手は、力がかかりにくい場所に置くのが鉄則なんです。力が集中するところでつなぐと、そこから壊れやすくなります。

選択肢3は基礎梁上端筋の継手を梁中央とするとしていますが、上端筋の継手は応力の小さい位置(梁端部寄り)に設けるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 継手は応力の小さい位置に設けるのが原則である
2 ◯(正しい) 継手は同一断面に集中させずずらして配置する
3 ×(誤り) 上端筋の継手は応力の小さい位置(端部寄り)に設ける
4 ◯(正しい) 重ね継手の長さはコンクリート強度等で定める

選択肢3のポイント(ここが誤り)

梁には、引張力がかかる側に鉄筋が働きます。継手はその引張力が小さい場所に置くのが基本です。

基礎梁では、上端筋に大きな引張力がかかるのは梁の中央付近です。だから上端筋の継手は、力の小さい梁端部寄りに設けます。

逆に下端筋は、端部で引張が大きく、中央で小さくなります。だから下端筋の継手は中央寄りに置きます。

選択肢3は「上端筋の継手を、耐圧スラブの有無にかかわらず梁中央とする」と書いています。これは下端筋の話と取り違えていて、しかも耐圧スラブの有無で応力分布が変わるのに無視しているので不適当です。

ザックリ言えば、継手は力が小さい場所、上端筋は端部寄り・下端筋は中央寄り、ということです。

覚え方

  • 継手は応力の小さい位置に設ける
  • 上端筋=端部寄り/下端筋=中央寄り
  • 耐圧スラブの有無で応力分布は変わる

一問一答

Q.

基礎梁の上端筋の継手は、梁のどのあたりに設けるのが適切か。

応力の小さい梁端部寄りです。上端筋は中央で引張が大きいので中央では継ぎません。中央寄りで継ぐのは下端筋です。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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