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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.72 を解説、型枠に作用する側圧

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.72 は、コンクリート打込み時に型枠に作用する側圧に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 打込み速さと側圧の関係
  2. コンクリート温度と側圧の関係
  3. せき板の透水性と側圧の関係
  4. 単位容積質量と側圧の関係

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢4(これが最も不適当な記述)

側圧は、生コンが型枠を内側から外へ押す力なんです。コンクリートが重いほど、強く押すと考えるのが自然ですね。

選択肢4は単位容積質量が大きいと側圧は小さくなるとしていますが逆で、質量が大きいほど側圧は大きくなるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 打込み速さが速いほど側圧は大きくなる
2 ◯(正しい) コンクリート温度が低いほど側圧は大きくなる
3 ◯(正しい) せき板の透水性が大きいほど側圧は小さくなる
4 ×(誤り) 単位容積質量が大きいほど側圧は大きくなる

選択肢4のポイント(ここが誤り)

側圧は、流し込んだ生コンが型枠の側面を外向きに押す圧力です。液体に近い状態のときほど、深さに応じて強く押します。

単位容積質量とは、コンクリート1立方メートルあたりの質量、つまりコンクリートの重さのことです。

重いコンクリートほど、型枠の側面を押す力は強くなります。だから単位容積質量が大きいほど側圧は大きくなるんです。

選択肢4はこれを「小さくなる」と逆に書いています。重ければ強く押すのが自然なので、ここが不適当なんです。打込み速さが速い・温度が低いほど側圧が大きく、透水性が大きいと水が抜けて側圧が小さくなる、という他の3つは正しい関係です。

ザックリ言えば、コンクリートが重い(単位容積質量が大きい)ほど側圧は大きい、ということです。

覚え方

  • 単位容積質量が大きい=側圧は大きくなる
  • 打込み速い・温度低い=側圧大きい
  • せき板の透水性大きい=側圧小さい

一問一答

Q.

コンクリートの単位容積質量が大きくなると、型枠に作用する側圧はどうなるか。

大きくなります。コンクリートが重いほど型枠の側面を押す力が強くなるためです。打込み速さが速いほど、温度が低いほど側圧も大きくなります。

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出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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