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平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.75 を解説、コンクリートの養生

平成29年度(後期)2級建築施工管理技士 学科試験 No.75 は、コンクリートの養生に関する問題です。

この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題で問われていること

  1. 湿潤養生の目的
  2. 初期凍害の防止
  3. 寒中コンクリートの加熱養生と湿潤養生
  4. 養生期間の確保

※ 問題文そのものは建設業振興基金が公開している公式PDFで確認できます。上記は、その記述で問われている論点を整理したものです。

正解:選択肢3(これが最も不適当な記述)

コンクリートは水分があってこそ固まり、強くなるんです。温めるだけで乾かしてしまうと、かえって弱くなります。

選択肢3は加熱養生中は湿潤養生を行う必要はないとしていますが、加熱で乾きやすいので湿潤養生を行う必要があるんです。

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ◯(正しい) 硬化初期は乾燥を防ぐ湿潤養生を行う
2 ◯(正しい) 寒冷期は初期凍害を受けないよう保温する
3 ×(誤り) 加熱養生中も湿潤養生が必要である
4 ◯(正しい) 必要な強度が出るまで養生期間を確保する

選択肢3のポイント(ここが誤り)

コンクリートは、セメントと水が反応して固まります。この反応には水が必要なので、固まる途中で乾いてしまうと、十分な強度が出なくなります。

寒中コンクリートでは、気温が低くて凍害を受けないように、ジェットヒーター等でまわりを温める加熱養生を行うことがあります。

ところが、加熱するとコンクリートの表面から水分が蒸発しやすくなるんです。だから加熱養生のときこそ、乾燥を防ぐ湿潤養生を一緒に行う必要があります。

選択肢3は「加熱養生中は湿潤養生を行う必要はない」と書いていますが、これは逆で、加熱で乾きやすいからこそ湿潤養生が要るんです。だから不適当です。

ザックリ言えば、加熱して温めるときほど水分を逃がさない湿潤養生が必要、ということです。

覚え方

  • 加熱養生中も湿潤養生が必要
  • 加熱すると乾燥しやすい→水分を逃がさない
  • コンクリートは水があって固まり強くなる

一問一答

Q.

寒中コンクリートの加熱養生中は、湿潤養生を行う必要があるか。

あります。加熱すると表面から水分が蒸発しやすくなるため、乾燥を防ぐ湿潤養生を一緒に行う必要があります。

平成29年 2級建築施工管理技士 学科試験 過去問解説 一覧へ

出典

  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成29年度(後期)2級建築施工管理技術検定(学科)試験 問題」
けんせつる

この記事を書いた人

ハナダユキヒロミツメラボ

設計事務所に7年勤務し、建築構造設計に従事。設計者として施工図確認・工程会議・検査立会いなど施工管理と協働してきた経験と、公共建築工事標準仕様書・JASS等の一次資料をもとに執筆しています。

「建築学生が学ぶ構造力学」(kentiku-kouzou.jp)を2010年より運営。著書「わかる構造力学」(工学社)。

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